1.生活習慣病の原因とは
病気の原因としては、細菌やウイルスなどの病原体や有害物質、親から受け継いだ遺伝的
な要素、食習慣や運動習慣などの生活習慣があります。もうお分かりかと思いますが、生
活習慣病とは、この生活習慣にかかわる要素が強い病気の総称です。
生活習慣病は、昔は成人病と呼ばれていましたが、これは「加齢による病気」と考えられ
ていたためです。しかし、近年の研究で、食事・運動・飲酒などの生活習慣が深くかかわ
っていることが分かったことで、生活習慣病という呼び方に変わりました。
生活習慣病の七大疾患は、がん、心疾患、脳血管疾患、高血圧性疾患(高血圧症)、糖尿
病、肝疾患(肝硬変)、腎疾患(慢性腎不全)ですが、他にも、肥満、脂質異常症、動脈
硬化症などがよく知られています。

いずれにしても、これらの病気は、ある程度の年齢になってから発症しやすいというのが
通説ですが、近年は若年層での発症例も増えていると言われています。運動不足・不規則
な生活・睡眠不足・ストレス過多、などがその原因と考えられています。
ただ、生活習慣病の原因は生活習慣であることが分かっていますし、生活習慣を改めるこ
とで正常な状態に戻ることも可能な病気ですので、体の変化に気付いたときに生活習慣を
見直してみることが第一歩になります。
体の変化というのも難しくて、頭痛や関節痛のような症状がある訳ではありませんし、血
圧や血糖、コレステロール値が多少高くても、特に生活に支障が出る訳でもありません。
だからといって何もしなければ、やがて入院生活を送らなければならなくなったりします。
気になる人は、若いころからウエストが2割アップしたとき、体重が2割増えたときが生
活習慣を見直すときと決めておくと良いかも知れません。
2.生活習慣を見直す方法
健康診断などで、血圧や血糖、コレステロールなどを指摘されたときはもちろんですが、
それ以前の段階でも、ウエスト周りや体重が2割増加したら、これまでの生活習慣を改め
る必要があります。
最初に見直すのは、食事(内容・量)と運動習慣です。偏食を避けて、野菜(緑黄色野菜
・淡色野菜を組み合わせて)を増やし、炭水化物・脂質・糖分を少なめに、タンパク質を
多目に摂るようにしてみましょう。また、必要なら腹八分目も意識してみましょう。そし
て、できれば1日60分以上のウォーキングなど軽い運動をするようにしてみましょう。

食事と運動習慣を少し見直してみるだけでも、かなりの効果が期待できますので、まずは
それで様子を見るようにして下さい。
それと、現代人の多くは睡眠不足傾向にあると言われていますが、睡眠は心身の健康を維
持する基本習慣の1つとされていますので、できれば6~8時間の睡眠を確保できるよう
な環境を整えて下さい。
30代までなら、この辺のところを意識しているだけでも、十分な生活習慣病予防になり
ますが、40代からは、できれば禁煙、アルコールの摂取量を減らす、自分に合ったスト
レス解消法を見つけることも考えるようにして下さい。
そして、意外に盲点になっているのが、ジュース類、ビールなどのアルコール類です。い
くら食べ物を工夫していても、ジュースや醸造酒で糖質を大量に摂取していては意味があ
りません。喉が渇いたらお茶や水、ブラックコーヒーを飲むようにして、酒を飲むならウ
イスキーや焼酎などの蒸留酒を選ぶようにして下さい。