1.五月病の原因と症状
五月病とは、新年度になって、就職や転職、進学などで大きく環境が変化した人が、初め
て連休を迎えたあとに見られる気分の落ち込みや体調不良によって、思うように仕事や学
業に身が入らず悩んでいるような状態を表わした言葉です。医学的には「適応障害」や「
うつ病」と診断されることが多いようです。
適応障害とは、特定の状況や環境の変化などによる強いストレスが原因となって発症する
病気で、その原因から離れることで症状が改善される傾向にあるとされるもので、うつ病
とは、何らかの出来事が原因となって発症する気分の落ち込みが長期に及ぶ病気で、スト
レスの原因から離れても改善が難しいとされるものです。

両者の症状の違いから、生活環境の大きな変化が要因として起こる五月病は、どちらかと
言うと適応障害に該当すると診断されることが多いようです。
環境が変化すると、生活場所や生活リズム、人間関係など、あらゆる変化に対応する必要
があり、さまざまなストレスを抱えながら生活していますが、そんなときに初めて迎える
ゴールデンウィークで心身ともに休息できる期間となります。しかし、連休も終わりに近
付くと、休み前までの生活への現実味が強くなることで五月病になる人が多いと言われて
います。つまり、4月~5月の連休明けから不調を訴える人が多いことから、五月病とい
う名称で呼ばれるようになったのです。
五月病の症状としては、身体的には「不眠」「食欲不振」「動悸」「めまい」、精神的に
は「抑うつ気分」「意欲の低下」「注意力・判断力の低下」「不安」「イラだち」、など
が目立ち、結果、「仕事・学校などを休む」「家に引きこもる」といった状態になってし
まうこともあるのです。
五月病は心の病であるため、自分では気付きにくく、他の人から見て、あきらかにおかし
いと思われるような症状が出るまで気付かない人も多いと言われています。
2.五月病のセルフケア
五月病は「適応障害」「うつ病」と診断されることが多く、だいたいが適応障害ですが、
たまに「うつ病」と診断されることもあります。診断結果にかかわらず、抑うつ・不眠な
どの症状が強い場合は、医療的なケアを受けることをおすすめします。
適応障害の場合は、ストレスになっている原因から離れることで症状が改善されるケース
が多いとされていますので、まずはその線でケアしてみましょう。

休日は趣味に没頭する、旅行で気持ちをリフレッシュする、といったことでも、症状が軽
ければ、かなりの効果が期待できます。それでも現実に戻った瞬間に症状が出るような場
合は、少し荒治療も必要かも知れません。具体的には、職場移動を希望する、転職する、
引っ越しをする、などしてリラックスできる状況を作ることです。
また、五月病をはじめ、精神的なストレスを溜めやすい人は、日頃から栄養バランスのと
れた食事、適度な運動、質の良い睡眠を心がけ、何事にも最初から完璧をめざそうとしな
いことです。
五月病になりやすい人の特徴としては、生真面目、責任感・正義感が強い、理想が高く完
璧主義、自分を抑えて他人を優先する、といったタイプの人に多いとされています。いず
れも素晴らしい性格の持ち主ですが、その性格は100%でなくても十分に賞賛に値しま
すので、70%を目指してみても良いのかなと思います。
る」です。手抜きストレス解消法として覚えておかれても良いかも知れません。