1.歯痛と姿勢の関係
姿勢が悪いと、肩こりや頭痛の原因になることは比較的良く知られていますが、それ以外
にも身体のいたるところに不快な症状を引き起こします。歯痛もその1つで、歯科医へ行
っても特に悪いところがないにもかかわらず、歯が痛いといった経験はないでしょうか?
ちょっと難しいかも知れませんが、体の骨格は頭部と腰部の重心を支店として、背骨と筋
肉が支え合う形になっていて、そのバランスがとれた状態が「正しい姿勢」という状態で
す。そして、何らかの原因でこのバランスが崩れた状態(姿勢が悪い)になると、一部の
筋肉や関節に余分な力が加わるようになります。

例えば、頭部がいつも左に傾いているだけでも、左の顎関節には200kgの力がかかり
続けていると言われています。顎関節から妙な音が出始めたり、睡眠中の歯ぎしりや食い
しばりの影響で、虫歯でも歯周病でもないのに、歯が痛んだり、しみたりするようにもな
るのです。
具体的な例としては、仕事や家庭でパソコンを常用しているような人は、知らず知らず前
傾姿勢になり、さらに夢中になると顔が画面に寄って行き、頭を前に突き出しているよう
な形になっています。すると、下顎に乗っている下の歯も一緒にズレて行きますので、上
下の歯の噛み合わせも悪くなり歯が痛む原因になります。この場合は、奥歯が痛むように
なることが多くなります。
近年のパソコンは、軽量・小型化で携帯性重視のところがありますが、姿勢という点でみ
ると、小さくなるほど姿勢は悪くなる傾向にありますので、比較的自由のきく家庭でのパ
ソコン使用では、画面の大きさや高さなど、できるだけ姿勢が悪くならないように考えて
配置するようにしましょう。実は、それだけのことで、肩こりや頭痛、歯ぎしり、歯痛の
問題が改善されたという人も少なくないのです。
2.正しい姿勢の作り方
姿勢が良いという意味は、背中を中心にした筋肉のバランスが良いということです。しか
し、日本では筋トレや運動については指導を受ける機会が多いですが、姿勢については本
格的に教育を受ける体勢はできていません。なので、筋トレや運動を熱心にしている人で
も姿勢の良くない人は多くいます。
正しい姿勢は、体の表面と深部の筋肉を使います。つまり、正しい姿勢を維持しようとす
ることは、負荷のかからない筋トレをしていることと同じなので、正しい姿勢でいると疲
れるという人が多いのです。
筋肉は、使えば鍛えられ、使わなければすぐに衰えます。逆に言えば、正しい姿勢で日常
の生活をするだけで、健康に良いとされる筋肉が鍛えられているということになります。
正しい姿勢というテーマで書かれているところでは、細かなところまでギッシリ網羅され
ていることが多いですが、それを実践できている人はと言えば、ほとんどいないという感
じがします。なので、ここでは、歯痛、肩こり、頭痛予防のための基本的な立ち姿勢、座
り姿勢、そのための筋肉の鍛え方について、ダイジェスト版でお伝えします。
まずは立ち姿勢です。アゴを少し引いて、肩を開くように意識して立ちます。お腹を少し
引っ込めるようにすればOKです。ただし、たまに鏡やウインドウなど、自分の姿を見る
ことができるようなときには、左右の肩の高さに差がないか、顔が中心線より傾いていな
いかなどもチェックするようにしましょう。
次は座り姿勢です。日本では正座という正しい姿勢の見本のような座り方がありますが、
一般的には椅子に座ることが多いと思いますので、椅子に座るときの正しい姿勢です。こ
れから椅子を探すという人は、正しいサイズの椅子を選ぶことが基本です。
太腿から膝への角度が90度になるように座ります。太腿をしっかり閉じて、足をまっす
ぐに床に下ろすようにします。背もたれに寄りかからず、背筋をしっかり伸ばすように意
識することです。
また、姿勢をよくする運動としてのおすすめはプランクです。約30秒間維持します。

他には、足の指に着けて歩くだけで姿勢が良くなるというボディメイクパッドもおすすめ
です。
特に現在、歯が痛いという人だけではなく、将来的な健康維持や見た目の良さにも、これ
を機に姿勢について考えてみることは決して無駄ではありません。
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