1.血管年齢が高いとは
健康診断などで血管年齢という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、これは血
管の老化の進み具合を年齢に置き換えて示している1つの指標のことで、血管のしなやか
さが失われ、血管が硬くなっているような状態を「血管年齢が高い」という判断です。つ
まり、見た目とは関係なく血管の老化は進んでいるという意味です。
人は加齢により、誰でも血管は老化して行きますが、生活習慣の乱れなどが原因で、必要
以上に血管が老化して動脈硬化が進行しやすくなります。そのような血管の状態で、実年
齢より血管の老化が進んでいるというようなときに血管年齢が高いと表現されるのです。

では、血管年齢が高いとどうなるかと心配になると思いますが、実年齢と大きく離れてい
るような場合は、何らかの対策を考える必要があります。つまり、実際の年齢の標準より
動脈硬化(血管が硬くなって血液が流れにくくなっている状態)が進んでいるということ
なので、心臓や脳などの重要な臓器への血流が悪くなるリスクが高くなっています。
結果として、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などの生命にかかわるような疾患が、突発的に起
きるリスクも高くなっているということなのです。血管年齢が高くても、ほとんど自覚症
状がないため、体調には自信があると思っているような人でも、ある日、突然そのような
重病におそわれてしまうことがよくあるのです。
すでに、高血圧・糖尿病・脂質異常・肥満などの生活習慣病を指摘されている人は、血管
年齢の高齢化にも十分な注意が必要になります。
2.血管年齢を下げるには
血管年齢が高いと言われるとショックを受けるかも知れませんが、日常生活を改善するこ
とで、血管の若返りの可能性も十分期待できると言われています。その中心になるのは、
食事・運動・睡眠習慣の見直しとストレスの解消とされています。
食事面では、塩分・脂質・糖質の摂取過多を避け、インスタント食品・加工食品などを減
らし、抗酸化作用のある食材を意識することが大切です。

運動は、血流改善効果があるような有酸素運動(ウォーキングなど)を中心にして、余裕
があれば、自宅でもできる筋肉トレーニング(スクワットなど)も加えてみましょう。
睡眠は、まずは決まった時間に寝起きする習慣をつけ、6~8時間は寝るようにします。
ストレスは個人差がありますので、一概には言えませんが、とりあえず意識することは、
ストレスを感じたら「深呼吸」をして、心を落ち着けることです。腹式呼吸がおすすめで
すが、普通に深呼吸をするだけでも効果は十分にあります。
血管年齢が気になっているということは、このページにたどり着く人は中年以降の人が多
いと思いますが、実際は動脈硬化は10歳前後から進み、30歳ごろには完全な動脈硬化
になっている人もいます。なので、血管年齢を指摘されたから始めるのではなく、若いこ
ろから食事や運動などの生活習慣を見直して、動脈硬化の危険因子を少しでも減らすよう
な生活を心がけるることが大切です。