1.乾燥肌の原因と症状
乾燥肌(ドライスキン)とは、肌の皮脂や水分が不足して、肌が乾燥している状態のこと
を言います。乾皮症とも言いますが、肌の潤いが失われて、全身にかさつきを覚えたり、
洗顔や水仕事などの後に皮膚がつっぱったような不快な症状があります。
原因は、加齢による皮膚状態の変化や洗い過ぎによる皮脂の欠乏、エアコンによる乾燥、
ターンオーバーの乱れなどによって、皮膚のバリア機能が低下してしまい、肌の水分が失
われてしまうことです。

症状が進むと、皮膚の知覚神経が過敏になりますので、少しの刺激にもかゆみが生じたり
湿疹ができたりするようになります。また、ひじやひざ、すねなどが、粉をふいたような
状態になることもあります。
バリア機能が低下すると、外部からの異物なども侵入しやすくなりますので、炎症が起き
て肌トラブルの原因になったりもします。
乾燥肌は全身どこにでも起きる症状ですが、特に、もともと皮脂の分泌がすくないひじや
ひざ、すね、手の甲などに多く発症する傾向にあります。また、皮膚の薄い頬や口元、目
元などにもよく起きるとされています。
バリア機能が低下する原因としては、加齢による皮脂分泌量の低下、ビタミン類(特にビ
タミンB群)の不足、冷暖房の長時間利用による空気の乾燥、紫外線によるダメージ、高
温入浴、洗浄力の強い洗剤の使用、などが主なものと言われています。加齢による皮膚の
変化は仕方ないにしても、日常生活上での問題は対処可能なことも多いので、まずはその
原因になっていると思われるところから改善して行くようにしてみましょう。
2.乾燥肌を改善するには
まずは、肌の質は一生同じではないということを覚えておきましょう。個人差はあるもの
の、肌の変化に気付くのは、女性は35~40歳頃が多いようです。女性は15~25歳
の頃は男性ホルモンの分泌が増えるため、どちらかと言えばオイリー肌であることが多く、
そこから徐々に水分量が減り始め、35~45歳ごろには水分も脂質も減る傾向にあるた
め、肌が乾燥しやすくなります。その後は、加齢にしたがって乾燥度合が上がります。
男性は、女性より水分量は少ないのですが、脂質量が多いため、ほぼ50代頃までは、特
に肌の乾燥を意識することが少ないと言われています。
乾燥肌の予防・改善には、季節を問わずエアコンなどを多用する環境にあって、加湿器な
ども自由に使えない環境にある人は、自分なりの対策を考える必要があります。ミスト化
粧水などを携帯するなどの工夫をしてみましょう。
細胞のメンテナンスは寝ている間に促進されますので、十分な睡眠(最低でも6時間)を
確保して、質の良い睡眠になるように努めましょう。
そして、私たちの体は食べたもので作られていますので、栄養バランスを考えた食事を摂
るようにしましょう。皮膚の健康には、タンパク質・ビタミンB群、新陳代謝を促進する
ためのビタミンA、免疫を強化するビタミンCなどを意識して、バランス良く栄養を摂取
するようにしましょう。

に乾燥しやすい割に、関心が向きにくいとされる腕や足などはしっかりケアするようにし
て下さい。保湿効果のある入浴剤などもおすすめです。
入浴時には、40℃を越えない湯温が好ましいとされています。お湯が熱すぎると、肌の
脂質が奪われてしまいますので、乾燥が助長されることになります。当然のことですが、
入浴後にも保湿ケアを忘れないようにして下さい。
これらは、乾燥肌の改善にも予防にも、両方に有効なセルフケアになりますので、自主的
にしっかりとケアするようにしてみましょう。