1.男性と女性の冷え性の違い
冷え性という言葉は一度は聞いたことがあると思いますが、まずは「冷え性」と「冷え症」
の違いはどういうものなのかという疑問を持ったことのある人も多いと思います。これは
手足が冷えたり、ゾクゾクするような症状に対して、病気として認めていない西洋医学で
は冷え性という体質として捉え、東洋医学では治療が必要な病気として扱う症状というこ
とで冷え症という言葉が使われているのです。

いずれにしても、冷え性(症)の原因は血行不良です。血液の流れはもともと内臓や脳に
優先して流れるようになっていますので、寒くなって血管が収縮したりすると、まずは体
の中心部分への血液を確保しようとします。すると心臓から遠い位置にある手足への血流
が悪くなってしまうことになるので、手足の先が冷える(末端冷え性)ことになるのです。
また、男性と女性では冷えの原因は少し違っていて、男性の場合は主に加齢によるものが
大きい傾向にあります。加齢による筋肉量の低下、臓器などの老化による基礎代謝の低下
などで、末端だけではなく全身の冷えの1つとして手足も冷えていることが多いのです。
女性は体格的に男性より筋肉量が少なく、脂肪が多いという特徴があります。つまり、熱
を作り出す筋肉量が少なく、脂肪が多いため、一度体が冷えてしまうと温まりにくいとい
う特徴があるのです。さらに、女性の腹部には卵巣や子宮があるため、血流が悪くなり内
臓が冷えやすく、月経による血液の不足やホルモンバランスの変化による自律神経の乱れ
など、体が冷えやすい要因が多くあるのです。他にも、解放感のある服装による冷えや締
め付ける下着などによる血行不良も冷え性の原因になります。
2.日常生活上での冷えの改善
冷え性は、しっかり対策に取り組んでも、なかなか簡単に改善するものではありません。
そこで、まずは、すぐに始められることを自然にできるようになることからスタートさせ
てみましょう。
朝、起きたら、コップ1杯の常温水を飲むことを習慣にしましょう。ゆっくりと味わうよ
うに飲むことで、内臓を目覚めさせ、交感神経を刺激し、基礎代謝をアップさせる効果が
あります。ただし、冷たすぎる水や飲み過ぎは、体温を下げたり、胃腸に負担をかけるこ
とになってしまいますので逆効果です。

次は、できるだけ歩く時間を増やしたり、階段を上り下りすることです。ただそれだけで
も、血行が良くなり体が温まりますし、継続することで筋肉量も増えて、基礎代謝が上が
り熱産生も増えます。簡単な運動習慣もできれば、さらに効果的です。
空調の整った部屋でデスクワーク中心の人は、膝掛けやソックス、腹巻き、カイロなど、
季節を問わず体(特に下半身)を冷やさないような対策をしましょう。また、休憩や用事
で席を立つときは、ついでに体をほぐすストレッチをしてみたり、ふくらはぎや足首周り
のマッサージなどを行うようにしましょう。緊張している時や疲れたなと思ったときは、
深呼吸をしてみるだけでも緊張緩和やリラックス効果があり、プラス冷え性対策としての
効果も期待できます。
夜は、しっかりと湯舟に浸かって体を温め、寝る前にはストレッチなどで、体をリラック
スさせることも忘れずに。
以上、冷え性改善の基本対策になりますが、逆に言えば、これすらできていないようなら、
どんなに難しい改善方法を実行しても、高価な冷え対策グッズを買っても、本質的に冷え
性が改善することはありません。