1.熱中症になりやすい人
高温多湿な環境で、体温を調整する機能が低下することで、さまざまな症状を引き起こす
状態の総称を熱中症と言います。ただ、熱中症は正しい知識に従って適切に対策をするこ
とで予防可能な疾患でもありますので、ぜひ熱中症の基本的な知識・対策の仕方を覚えて
この夏を無事に乗り切るようにしましょう。

まずは、熱中症の段階的な症状を覚えておきましょう。初期には「めまい」「たちくらみ」
「顔のほてり」などの症状が現れます。ここで何らかの対策をすることで、熱中症のリス
クはかなり抑えられるのですが、がまん強い日本人は気合を入れて頑張ってしまうんです
ね。やがて、筋肉痛(筋肉の痙攣)、大量の発汗(逆にまったく汗をかかない)状態を経
て、倦怠感・吐き気・頭痛などの症状が現れ、さらに重症化すると、体温が異常に高くな
り、意識障害や運動障害(まっすぐ歩けない)が起きてしまいます。
熱中症は誰にでも起こりますが、特に体温調整機能が衰えている高齢者や体温調整機能が
未熟な子供は、急激な環境の変化に対応しきれないことが多いため注意が必要です。また
肥満体型の人や寝不足などで体調不良の人、下痢などで脱水状態にある人なども熱中症に
なりやすいと言われています。
もちろんそのような理由がなくても、屋外での作業が多い職業の人や長時間の激しい運動
をするアスリートなどは、常に熱中症のリスクが高い傾向にあります。
2.熱中症を予防する方法
熱中症対策の基本は、喉が渇く前からこまめに水分補給をすることです。同時に少しの塩
と糖質の摂取も推奨されています。近年はそれらを上手に配合した経口補水液なるものも
売られていますので、それを活用するのも1つの方法です。

自分で作る場合は、水1リットルに塩3g(小さじ半分)、砂糖40g(大さじ4.5杯)、
を溶かして作ります。お好みでレモンなどの柑橘類の果汁を加えると飲みやすくなります。
次は、暑熱順化により、徐々に体を暑さに慣らして行くようにして、効率的に汗をかき、
体温を調整できるように訓練することです。具体的には1日30分程度のウォーキングを
するだけです。すでに暑い日が続いているような場合は、早朝や夕方など時間を工夫して
徐々に日中の暑さに慣らして行くようにしましょう。
室内でいることが多い人は、室温28℃、湿度70%に近い環境設定をするようにしまし
ょう。できれば11時~15時(暑い時間帯)の外出は避けることもポイントです。
服装は、吸湿性・速乾性に優れた下着や襟元がゆったりとして体の熱を放出しやすいもの
を選ぶようにします。
そして、大切なことは、生活習慣を改め、栄養バランスの良い食事や適度な運動、十分な
睡眠などを通して、体調管理を十分にすることです。
も多くなりましたが、私個人としては、古いタイプの保冷剤を使うものがおすすめです。
長時間使用するときは、別の保冷剤を冷やしてクーラーボックスに入れておくことで対応
できますし、冬には貼らないカイロを入れて防寒対策という裏技もあります。
熱中症になってしまったら、まずは涼しい場所へ移動することです。車でもかまいません
のでエアコンを効かして、状況を見ながら「水分と塩分の補給」をします。それでも症状
が改善しない場合、様子がおかしい場合、全身にけいれんが見られるような場合は、すぐ
に救急車を手配しましょう。
