コレステロールの今と昔の捉え方の違いと動脈硬化の理解度の違い

コレステロールの今と昔の捉え方の違いと動脈硬化の理解度の違い

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1.コレステロールの基本

昭和の時代から生きている人は、「コレステロールは悪」というイメージを持っている人
が多いようです。特にLDL(悪玉)コレステロールなどという意味不明の名前がついて
いるためか、LDL値が高いと診断されただけで、もう病人のような気持ちになっている
人も少なくないようですが、実のところ、多少LDL値が高かったところで、すぐに健康
被害が出る訳でもありません。

コレステロールは血液によって体内を巡回しますが、その成分が「脂質」であるため、血
液(水分)との相性が悪く、うまく動き回ることができません。そこで、水と親和性の高
い「リポタンパク」というタンパク質と結合して血液の流れに乗って動いています。この
ときに結合するリポタンパクの名称がLDLHDLということなのです。

その違いは、LDLは血管壁にくっつきやすく、HDLは血管壁にくっついたコレステロ
ールを引き離し回収する性質です。コレステロールが血管壁に蓄積すると、動脈硬化の原
因になるという考えからLDLを「悪玉」、それを回収して動脈硬化を防ぐという単純な
発想で「善玉」と呼ばれているだけの話です。

以前は、高コレステロールの卵は1日に2個以内という時期もありましたが、コレステロ
ールの大半は体内で合成される脂質であることが分かっており、現在はそのような規制は
ありません。むしろ、コレステロール(脂質)が細胞膜の原料になっていることで、細胞
への水溶性物質の侵入を防ぎ、細胞本来の働きを可能にしているのです。全身の細胞は常
に入れ替わっていますので、コレステロールが不足すると細胞膜は弱くなり、脳卒中など
のリスクが高くなるということで、2015年以降は、食事摂取基準からコレステロール
の上限規制を撤廃しています。

2.動脈硬化の本当の原因

昔は、動脈硬化の原因は、血管壁に蓄積されたLDLコレステロールとされていました。
しかし、近年では動脈硬化の原因は「酸化したLDLコレステロール」であると考えられ
るようになっています。つまり、活性酸素によって酸化されたLDLコレステロールと血
管が癒着することで動脈硬化が起きるということなのです。

お解りでしょうか、LDLコレステロール値が高い=動脈硬化ではなく、活性酸素の量こ
そが動脈硬化のリスクを高める要因ということなのです。実際のところ、LDLコレステ
ロール値が高くても、健康でピンピンしている人もたくさんいます。もちろん、LDLコ
レステロール値は完全に無視して良いというものでもありませんが、それに囚われすぎる
というのも問題で、ある程度の目安と考えるようにしましょう。

そこで、活性酸素を減らすにはどうすれば良いのかということですが、ここでもまた、活
性酸素=悪と考える人が多いですが、詳細は控えますが、活性酸素も私たちの免疫機能に
おいて重要な役割をする存在なのです。ただ、増えすぎると「悪」ということですので、
活性酸素が増えすぎないようにするというのが正しいのかも知れません。

活性酸素を増やす要因としては、紫外線・放射線・大気汚染・タバコ・アルコール・薬剤
の摂取・激しい運動・強いストレスなどが取り上げられることが多いですが、スナック菓
子やインスタントラーメン、加工食品の摂取でも同じような影響があると言われています。

対策としては、適度な運動、十分な休養(睡眠)、節酒・禁煙、紫外線対策といったとこ
ろになりますが、他にも抗酸化作用のある食品(ブロッコリー、ポリフェノールなど)を
増やすことなどから取り組んでみましょう。また、活性酸素の酸化防止力に優れていると
されるアスタキサンチンの摂取もおすすめです。