1.骨粗しょう症とは
骨の強度が弱くなって、骨折しやすくなる病気のことを「骨粗しょう症」と言います。その要因としては、加齢、運動不足、女性ホルモン(エストロゲン)の減少とされています。
つまり、高齢になるほど発症しやすい病気ということになりますが、なかでも、女性ホル
モンとの関係が大きく、更年期以降の女性の発症率は男性の約3倍と言われています。

骨粗しょう症になっていても、自覚症状らしいものがなく、転倒などの軽い衝撃で骨折し
て初めて気が付くという人も多いようです。
ただ、更年期以降の女性に多く発症するため、高齢者の病気と考えがちですが、その根源
はそれよりもっと以前の若い頃にあります。10代・20代は体を作る大切な時期で、骨
の健康もその頃の生活習慣と大きく関係しています。スタイル重視でのダイエット、多忙
を理由にインスタント食品やファストフードなどの生活期間が長い人ほど骨粗しょう症に
なりやすいのです。
骨粗しょう症の早期発見は、身長に注意することです。加齢とともに、ある程度の身長が
縮むことはよくありますが、4センチ以上縮んだ場合は骨粗しょう症を疑ってみる必要が
あります。また、横向きの姿勢を見て、顎が胸より前に出ている場合も要注意です。圧迫
骨折が生じている可能性が高い状態です。他にも、少しの食事でも満腹になる、息切れが
しやすい、以前の服の着丈が合わなくなった、立ち上がるときに腰が痛む、といったこと
も骨粗しょう症の可能性がある症状です。
2.骨を強くする方法
骨粗しょう症と診断されても、その後の生活によってはまだ回復も可能です。ただし、一度でも骨折してしまうと、回復は困難になりますので、できるだけ早く気付いて対策をす
ることが大切です。というより、50代以降はほとんどの人が骨折リスクが増える傾向に
ありますので、骨粗しょう症に関係なく骨の強化に努めるのが賢明です。
骨密度を増やす基本は、食事と運動です。食事はカルシウムだけではなく、ビタミンD、
ビタミンK、タンパク質を意識しながら、栄養バランスのとれた食事内容にしましょう。
逆に、スナック菓子、インスタント食品、過剰なアルコール・カフェイン、タバコなどは
控えるようにしましょう。ビタミンDは太陽に当たるだけでも体内で作られます。直射日
光でなくても大丈夫ですので、木陰で30分程度過ごすようにしましょう。食生活に自信
のない人はサプリメントでもかまいません。

骨は、負荷がかかることで、骨を作る細胞が活性化され、強くなる性質があります。なの
で、骨に刺激のある運動(ウォーキング、階段の上り下りなど)を習慣化すると効果的で
す。ただし、すでに骨粗しょう症で治療を受けている人や、膝に痛みがあるような人は、
医師と相談して行うようにして下さい。ウォーキングなど屋外での運動は、同時に太陽に
当たることにもなりますので、一石二鳥の効果が期待できます。
高齢者の転倒事故は、意外にも家の中で起きる件数がもっとも多いようです。居室・階段
・玄関・洗面所、浴室などが多いようですので、骨粗しょう症の人は治療を受けることは
もちろんですが、骨折のきっかけを作らないことも重要なポイントになることを覚えてお
きましょう。