鼓膜の手前までの外耳道に炎症が起きる病気外耳炎の対処法

鼓膜の手前までの外耳道に炎症が起きる病気外耳炎の対処法

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1.外耳炎の原因と症状

外耳炎とは、外耳(鼓膜に至るまでの道)にできた傷から、細菌が感染することで起こる
病気です。傷といってもケガをするといったことではなく、耳かきや爪でひっかくといっ
たことや、イヤホンや耳栓などを使用するときのちょっとした傷でも起こります。主な感
染菌は黄色ブドウ球菌、緑膿菌、真菌などです。

症状としては、耳の痛み、赤み、耳垂れなどですが、炎症で耳の中が腫れると、耳が聞こ
えにくくなることもあります。外耳道に「できもの」ができる場合を急性限局性外耳道炎
といい、外耳道全体に「びらん(皮膚や粘膜がただれている状態)」がみられる場合を
まん性外耳道炎といいます。

急性限局性外耳道炎の主な症状は「耳の痛み」で、耳を押さえたり、口を大きく開けたり、
耳たぶをひっぱったりしたときに強く痛みを感じることがあります。そして、外耳道が腫
れると耳が聞こえにくくなります。

びまん性外耳道炎の主な症状は「耳の強いかゆみ」ですが、長期化すると「痛み」や「耳
だれ」をともなうこともあり、外耳道が腫脹して狭くなることもあります。

また、高齢者に起こることが多いとされる緑膿菌による外耳道感染症に「悪性外耳道炎
があります。症状としては「強い耳の痛み」「ニオイの強い分泌物」がみられることです
が、外耳道に膿や分泌物がたまると耳が聞こえにくくなりますし、重症化すると感染が頭
蓋骨にまで及び、さまざまな脳神経症状(麻痺など)を引き起こすこともあります。糖尿
病や抵抗力の低下した高齢者などに起こりやすいとされています。

2.外耳道炎の対処方法

外耳炎は「3日間」を目安に様子を見ましょう。耳に多少の痛みやかゆみを感じる程度の
症状なら、自然治癒の可能性があると言われていますが、それ以上長期化するような場合
は、症状の改善と合併症の予防を兼ねて耳鼻科の受診が好ましいとされています。


外耳炎は「かゆみ」を引き起こすことで、まめに耳掃除をして改善しようとする人が多い
ですが、それはむしろ外耳道にダメージを与えることにつながり、症状を悪化させること
になります。まずは、痒みの元となる炎症を鎮め、患部を殺菌する働きのある医薬品を使
ってみると良いかも知れません。

よく耳かきをする人で、外耳道全体が湿ったような感じがしばらく続いているような場合
は、耳垂れが慢性化していることが考えられますので、できるだけ早く病院で診察を受け
る必要があります。放置すると「中耳炎」を合併することもあり、治療が長期化します。

人間の体は、基本的に耳掃除をする必要がないようにできています。耳掃除の目的は耳垢
を取り除くことだろうと思いますが、耳垢とは脂腺や耳垢腺にホコリや分泌物として剥が
れ落ちた角質などの皮膚が固まったものです。一見、不要な汚いもののような気がします
が、これも体内の自浄作用の1つで、雑菌を駆除したり、皮膚を保護する働きをしている
のです。なので、役目が終われば、耳垢は自然に耳の外に出る仕組みになっているため、
基本的には耳掃除は必要ないのです。

なので、外耳炎を繰り返している人はもちろんですが、外耳炎の予防方法を考えている人
は、とりあえずは「耳掃除をしない」「耳の中を触らない」ようにすることです。





 

 

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