便秘と便秘症の原因・症状の違いと便秘症を予防・改善するには

便秘と便秘症の原因・症状の違いと便秘症を予防・改善するには

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1.便秘と便秘症の違い

便秘も便秘症もあまり意識して違いにこだわる人はそれほど多くありませんが、便秘とは
「排出すべき便が、快適に十分量排出できない状態」のことを言い、便秘症とは「便秘に
よって現れた症状の検査や治療が必要となる場合」のことを言います。良く知られている
便秘症の症状には、便秘による腹痛や腹部の張り感(腹部膨満感)、排便困難感・残便感
を生じる(便排出障害)があります。そして、これらの症状が3か月以上に及ぶ場合は慢
性便秘症と呼ばれます。

つまり、便秘と言えば、腹痛から排便困難までさまざまな症状を含んでいますが、より具
体的な症状が明かされない限り、どのような症状のことを言っているのか判断できない状
態であることを意味します。なので、私たちが普通に何かの便秘症状を意識して、それを
改善したいという場合は、便秘症のことを意味しているのです。

正常な場合は、S状結腸に便がたまって排便準備ができると、腸のぜん動運動によって、
一気に直腸に降りてくることで便意を感じて排便するという流れを繰り返しています。つ
まり便意を感じていないときは直腸は空っぽ状態ということになります。この一連の流れ
のメカニズムのどこかに不具合が生じている場合が便秘症ということになります。

一般的に、便秘症は60歳までは女性に多く、高齢になるほど男女差はなくなり、有症率
が高くなるというのが特徴です。それは、加齢による機能の衰え、食物繊維の摂取不足、
運動不足、薬品の副作用などの生活習慣による(機能性便秘)ところが大きいようですが、
なかには大腸がんやクローン病といった重篤な病気が関係している(器質性便秘)ことも
あります。

2.便秘症の予防と改善

便秘症は、ほとんどの人が経験したことがあると言われていますが、実際に病院で治療や
指導を受けている人はあまり多くありません。たまに食事・栄養指導を受けた人でも、便
秘の場合は保険適用外(病気として認められていない)ことから、その後の再訪はあまり
多くありません。とは言っても、便秘症で困っている人は多くいますので、少しでも予防
・改善に役立つセルフケアの仕方をご紹介します。

まずは、食事を見直してみましょう。1日3食の規則正しい食事がスムーズな排便の基本
です。食事の量は少なすぎても便秘の原因になりますので、適量を食べることが大切です。
食物繊維や発酵食品など便秘改善に良いとされる食品を多く摂ることも必要です。汗のか
く時期には多目に水分も摂取することを意識しましょう。

次に、運動不足を感じている人は、簡単な運動でもかまいませんので、1日15分程度の
運動をするようにしましょう。できれば、腹筋や骨盤底筋群が鍛えられるような運動がお
すすめです。

そして、朝食後にトイレに行く、便意をガマンしない、ストレスの解消法を習得すること
など、精神面の見直しも検討しましょう。

また、現在、固まった便で悩んでいる人は、下剤や浣腸、酸化マグネシウムなどを使用し
て、とりあえずは動かなくなった便を十分に排便することから始めて下さい。その後に、
生活習慣の改善、排便の習慣化を通して積極的に便秘予防をして下さい。

生活習慣や排便習慣をすぐに変えてしまうことは難しいと思いますが、気持ちの上では常
に改善するという目標を持ち、そこに向かって少しずつ改善を続けて行きましょう。





 

 

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