皮膚掻痒症とは見た目は何もないのに強いかゆみの症状があること

皮膚掻痒症とは見た目は何もないのに強いかゆみの症状があること

《本ページはプロモーションが含まれています》

1.皮膚掻痒症の原因と症状

簡単に言うと、皮膚に何の変化もないのに「かゆみの症状」だけがあるような状態のこと
を皮膚掻痒症と言います。どちらかと言えば女性にやや多いようですが、全身のあらゆる
ところに症状がでます。かゆみの出方もさまざまで、ずっとかゆみが続いたり、ときどき
かゆくなったり、夜間にかゆみで寝られないというようなこともあるようです。

原因としては、皮膚の乾燥、薬品、内臓疾患などが考えられていますが、もっとも多いと
されているのが「皮膚の乾燥」です。また、それほど多くはありませんが、ホルモン剤や
解熱鎮痛剤、抗菌剤などの内服薬も影響していることがあるようです。特に高齢者は皮膚
が乾燥しやすく、多くの薬剤を服用していることも少なくないため、症状が出やすいとい
うことも考えられます。

内臓疾患では、肝臓・腎臓・甲状腺機能・血液病・ガンなどの他に、鉄欠乏性貧血や糖尿
病なども皮膚掻痒症の原因になると言われています。何か思い当たるところがあれば、ま
ずはそちらの詳しい検査をすると良いかも知れません。

いずれにも該当しないようなら、日常の生活習慣(サプリメントなど)も見直す必要があ
りますが、精神障害による皮膚掻痒症の可能性も考えておく必要があります。

ただ、明らかな皮膚病変がないにもかかわらず、かゆみが出ることで無意識のうちに掻い
てしまって二次的な病変を引き起こすことがよくありますので、とりあえずは掻くのでは
なく、もっとも多いとされる原因に向けた応急処置をしてみると良いかも知れません。

2.皮膚掻痒症の対処の仕方

皮膚掻痒症には全身にかゆみがでる汎発性のものと、体の一部にかゆみが出る限局性のも
のがありますが、限局性のものの代表は「肛門掻痒症(男性)」「陰部掻痒症(女性)」
などがありますが、こちらは微生物や細菌が感染していることが多く、抗真菌薬や抗菌薬
の塗布、日常生活の改善などで様子を見ることが多いようです。高齢者の場合は、ステロ
イド系の外用薬で副作用が出やすい傾向にありますので、その場合は内服薬が効果的です。


汎発性の場合は乾燥・内科的疾患(薬剤の服用)などが関係していることが多く、その両
方に関係する可能性が高い高齢者(老人性皮膚掻痒症)に多いとされています。まずは、
皮膚を引っかないように注意して、皮膚の保湿を行い、乾燥を防ぐことです。

入浴は「熱い湯温」「長い風呂」は避けるようにして、ナイロンタオルなどでの物理的摩
擦は控えるようにします。石鹸の使用は特に問題ありませんが、皮膚の脂を取り除いてし
まうような洗い方をしないことです。

皮膚掻痒症の予防には、毎日の入浴やシャワーで汗や汚れを落とし、皮膚を清潔に保つこ
とが大切です。その際に、石鹸が皮膚に残らないように注意しましょう。また、肌着を洗
濯するときも洗剤が残らないように注意が必要です。室内はできるだけ「適温」「適湿」
に近づけることを心がけましょう。

そして、皮膚がかゆくなったときは、爪を切る、手袋や包帯で皮膚を掻き壊さないように
する工夫もしておきましょう。多くの場合は、適切な対処とスキンケアで改善されますが、
なかなか治らない場合は、医師の診察を受けることも必要です。





 

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク