１．口臭にも恐怖症がある

病院の口臭外来などで「口臭は無い」と診断されても、納得できず
あちこちの病院を転々として悩んでいるような人のことを口臭恐怖
症といいます。
 
一種のノイローゼで、こういう人は他人のちょっとしたしぐさでも
自分のことを指摘されていると誤解して悩んだり、誰かがひそひそ
話をしているのを見ても、自分の口臭が原因であると思い込んでし
まって、引き籠りになったり、ときには自殺にまで発展してしまう
こともあるのです。
 
　　　　
 
まぁ、このような極端な「口臭恐怖症」は、他の精神的な病気にか
かっていることが多いのですが、誰でも他人のニオイが気になった
ようなときは、もしかしたら自分もと不安になるのも普通の心理か
も知れません。
 
なので、ノイローゼ的な口臭恐怖症は、心療内科などを受診してみ
る勇気が必要ですし、そうでない場合でも、口臭になる何らかの原
因が思い当たる場合は、不安を解消して自信を持てるような対策を
考えることが必要です。
 

２．口臭源の大半は口の中

よく聞く「舌苔」が最大の口臭源と言われていて、口臭のおおよそ
６割がこの舌苔から発生すると言われています。
 
舌苔とは何かというと、皮膚の垢（アカ）と同じで、口の粘膜の細
胞がはがれ落ちて、舌に溜まったものが腐敗したものです。
 
　　　　
 
口臭の原因になるのは、揮発性の硫黄化合物で、硫化水素やメチル
メルカプタンですが、メチルメルカプタンの方が悪臭が強く、歯周
病原菌はこのメチルメルカプタンを大量に発生させるので、周囲の
人にもハッキリと嫌われてしまうことになるのです。
 
もちろん、歯周病の場合は、早く治療しないと、ニオイにも増して
歯を失ってしまったり、他の病気を誘発したりと放置して良いこと
は何もありませんので、歯周病かなと思ったらまずは歯科医を訪ね
ることです。
 
また、ニンニクなどの臭いのきつい食べ物は、当然口臭の原因にな
りますが一過性のものですので、食べるのを控えればいいだけのこ
とで特に問題もないと思います。
 
そして、よく内臓疾患で口臭との関係が挙げられますが、内臓のニ
オイが口臭となって感じられる場合は、口臭よりも内臓疾患の治療
が優先課題ですので、まずは内科の受診をおすすめします。
 
健康な人の場合は、内臓からのニオイの濃度は低く、口臭の原因に
までは至りません。　同様に、腸内のガスが血液にのって口臭の原
因になるというのも、その大半が肝臓で分解されてしまいますので
健康な人なら口臭の原因にはなりません。
 
　　　　
 
とは言っても、職場での「みだしなみ」で最も気になるのが「口臭・
体臭」で、その数は何と９０％以上といいますから、自分がその対
象であるかどうかはともかく、最新の注意を払う必要がありそうで
すね。（笑）
 
このようなテーマになると、女性なら敏感に反応しそうですが、女
性の場合は、逆に不安を自信に変えるサプリメントなどもあります
ので、気になる人はぜひ使ってみて下さい。
 
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