１．美容と健康にケトン体
ココナッツオイルという言葉が最近よく聞かれるようになりました
が、それは偶然ではありません。
認知予防、ダイエット、美容、健康管理に効果があるものとして、
各方面で取り上げられる機会が増えているからです。
専門家の間では、もう半世紀も前から注目されていましたが、最近
になって各方面での研究がすすみ、特に日本では、ダイエットと認
知予防の分野でテレビなどのメディアを通して紹介された経緯があ
り、幅広い年齢層に知れわたることになりました。
そこで、いろいろな効能のなかでも、日本で知られることになった
ダイエットと認知予防の面からココナッツオイルを見てみましょう。
ココナッツオイルというのは中鎖脂肪酸で、植物油などに多く含ま
れる長鎖脂肪酸より分子が小さく、すみやかに吸収されエネルギー
に変換される特性があります。
本来、体内に蓄えられた脂肪は、ブドウ糖が不足した場合にのみ、
分解されてエネルギー源になり、ケトン体代謝で体を維持すること
になるのですが、現代のように炭水化物系の食べ物が豊富にある状
態では、ブドウ糖そのものが不足するようなことはなく、脂肪はど
んどん蓄積されるだけというのが現状なのです。
ところが、中鎖脂肪酸は、体内にブドウ糖があるような状態でも、
ケトン体を作りだす性質があり、優先的に消費されるだけではなく
体内に蓄積された脂肪も一緒に消費していくことになるということ
からダイエットに効果的というのは誰にでも理解できますよね。
次に、認知症効果ですが、脳は一般的には、脳関門を通過できるブ
ドウ糖のみがエネルギー源に使われるということになっています。
ところが、こちらもブドウ糖が優先ではありますが、不足してくる
と、ケトン体がその代役を努めていることに着目したアメリカの医
師がアルツハイマー病の改善に役立つのではないかと臨床試験を実
施したところ、かなり満足のいく結果が出たことから、認知予防に
も効果的であると話題になっているのです。
２．ココナッツオイルの摂取方法
ダイエットや認知予防だけではなく、ココナッツオイルは美容や、
その他の健康管理にも優れた効果があると言われています。
特に、ブドウ糖を利用して成長するガン細胞にケトン体は最強の予
防方法と言えるかも知れません。
では、そのココナッツオイルはどのようにして摂取するのがいいの
かというと、食事やスイーツにそのまま加えて食べるだけでいいの
です。
温度によって、固形、ペースト、液状に変化するので、うまく利用
すれば、ココナッツオイルならではの食感も味わえます。
また、同じココナッツオイルと表示されていても、中身は往々にし
て違っていたりすることもありますので、原料から製法、製品化ま
でしっかりとしたものを選ぶべきです。
日本では、やはり食用オイルのパイオニアであると同時に、中鎖脂
肪酸研究でも４０年以上の実績をもつ日清オイリオグループ（株）
の「有機エキストラバージンココナッツオイル」が一歩抜けている
ように思えます。
興味のある人は覗いてみて下さい。