眼精疲労の原因と諸症状
眼精疲労とは、目を使う作業を続けることで、目が痛い、目がかすむ、充血するといった
目のトラブルはもちろんですが、他にも全身にさまざまな症状が現れ、休息をとっても十
分な回復がみられないような状態のことを言います。
目以外では「頭痛」「首や肩のこり」「イライラ」「吐き気」などがよく経験するところ
ですが、眼精疲労の原因も目だけではなく、作業環境や全身の異常などさまざまな要因が
複合的に作用していると言われています。
しかし、その原因の最も大きなものはやはり目の疲労で、見えずらいものを無理をして見
ようとすることによる「目の筋肉疲労」です。度数の合わないメガネやコンタクトレンズ
を使っていることで、ピントを合わせる働きの毛様体筋に負担がかかり過ぎたり、ドライ
アイで涙の量や流れが不足して目が乾くことで、ハッキリ見えなくなることが原因です。
また、これに近いような状況を作り出しているようなこともあります。照明やパソコンな
どの画面の光の刺激、エアコンの風、紫外線、シックハウス症候群などの他、精神的なス
トレス、目以外の病気なども眼精疲労に関係していることもよくあります。
いずれにしても、十分な休息や睡眠をとっているにもかかわらず「目の疲れ」や「目に不
快な症状」が残る場合は、眼精疲労になっている疑いがあります。
目の不快な症状としては、目が痛む、目がかすむ、まぶたが痙攣する、目が乾く、涙が出
る、目がゴロゴロする、目が充血する、ものが見えにくいといったことですが、目以外で
も頭痛がする、肩こりがひどい、吐き気がするというようなことがあります。
効果的な眼精疲労の回復法
目のトラブルには目薬というのが一般的な考え方だろうと思いますが、細菌による目の充
血などのように原因がはっきりしていることへの対処なら、それは間違いではありません。
しかし、眼精疲労の原因である毛様体筋の疲労はそれほど単純ではなく、ビタミン入りの
目薬をさせば良いというものでもありません。もちろん、それでも何もしないよりはまし
ですが、それで回復するかというと少し問題があります。
目と言うのは、神経の束でできていて脳と直結しています。そして血液脳関門と同じく、
組織に移動する成分を制限する「血液網膜関門」が存在します。なので、目薬に含まれる
薬物や添加物は目の表面を潤すことはできても、それ以上の効果は期待できません。
目の機能を回復させるためには、血液網膜関門を通過できる成分を届ける必要があるので
す。そして、この種の研究で有名な富山医科薬科大学（現・富山大学）や藤田保険衛生大
学（現・藤田医科大学）などの試験でも確認されていて、この「関門」を通過して、網膜
に直接働くことができる抗酸化成分が「アスタキサンチン」と言われています。
しかも、アスタキサンチンは眼精疲労だけではなく、美容でもおなじみのように、紫外線
を浴びて発生する活性酸素による「黄斑変性症」「白内障」「網膜症」など、さまざまな
目のトラブルにも効果が期待されているのです。
つまり、目の表面以外の目のトラブルには目薬ではなく、ルテイン、ゼアキサンチン、ア
スタキサンチンといった成分を、食事やサプリメントで体の中から補給するというのが最
も効果的な方法ということなんですね。
少し話が外れましたが、眼精疲労の回復には、食事でアスタキサンチン
を十分補給するこ
とはかなり難しいので、サプリメントで摂取することが最も効果が期待できる方法という
ことになります。
