加齢とともに歩く速度が遅くなったら認知症予防にも関心を

加齢とともに歩く速度が遅くなったら認知症予防にも関心を

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1.歩行には脳がかかわっている

認知症予防には脳トレというのが常識的になっていて、さまざまな高齢者施設などでもそ
のような取り組みをしているところが多くなっています。しかし、あまり知られていない
ところですが、歩く速度と認知症にも深い関係があるという研究データがあるのです。

私たちが、普通に頭を使うと言う場合、文字を読んだり、難しい計算をしたりすることと
思いがちですが、実は、歩く(身体を使う)ことも頭を使うことなのです。歩く先につま
づくものがないか、周囲に危険はないか、階段を降りるときにバランスをとるといったこ
となどは、常に脳の情報処理によって行なわれているのです。

             

そこで、歩く速度と認知症がどのように関係しているのかということですが、この原因も
いくつか有って、歩行障害を引き起こす要因の1つに血管性認知症があります。血管性認
知症は脳梗塞などが原因となって起こりますが、同時に、歩幅が狭くなったり、言葉が聞
きづらくなったりするような症状が見られます。つまり、認知症の症状として歩行速度に
問題が出る場合です。

次に、加齢とともに、前頭葉の機能も低下しますが、それにより脳を働かせたり、身体を
動かす意欲が低下します。このような原因で、歩く速度が遅くなる(歩幅が狭くなる)と
足も思うように上がらず、ちょっとした段差にも引っかかって転倒したりします。すると
骨折・入院・歩行困難から自宅で安静生活となった結果、認知症を発症してしまうという
ケースで、加齢による歩行速度が原因の怪我で認知症を発症する場合です。

認知症が原因であるか、加齢による運動機能の低下が原因であるかは別にして、加齢とと
もに歩行速度が落ちてきたら、認知症についても真剣に考えてみるときかも知れません。

2.歩行障害の改善と認知症予防

歩行障害と言っても、極端でない場合は、本人にとっては特に不自由を感じている訳でも
なく、その先の認知症予防と言われてもピンとこない人が多いと思いますが、この歩行速
度と認知症の関係は、60歳以上の欧米人7000人を対象に10年の歳月を費やして観
察し、まとめられた結果を米医学誌に報告されたものですので、その信憑性はかなり高い
と言えます。

そのことを念頭に、中高年と言われる世代になって、最近ちょっと歩行速度が落ちたかな
と思っている人は、ここをターニングポイントにして、いつまでも健康で充実した生活が
できるように歩行障害の改善、認知症予防に取り組んでみましょう。

             

歩行速度を上げるには、まずは歩くことです。有酸素運動とかウォーキングとか、その名
称はともかく、週に2~3回、30分程度歩くことを習慣にしましょう。歩くだけでも、
体のバランスが良くなったり、景色の変化を視覚・聴覚で感じて脳が刺激されて、意欲が
向上したり、ストレスが解消されたりします。

それだけでも継続すれば、自然と筋力もアップして全身が強化されてきますが、もっと筋
力や姿勢の向上を図りたい人は、着けて歩くだけのトレーニング器具もありますので、そ
れを活用してみて下さい

血管性認知症は物忘れだけではなく、歩行が遅くなることも症状の1つで、その歩行も実
は脳のシステムによってコントロールされていることが理解できれば、脳の活性化のため
にも、健康のためにも歩いてみようという気になりますよね。さっそく今日から始めてみ
ましょう。


 

 

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