1.マーガリンと石油の関係
マーガリンというと、高齢の人は「植物性で体に良い」と考え、若い人は「トランス脂肪
酸が含まれていて体に悪い」と考える人が多いようです。それはテレビや健康雑誌などの
影響を受けている可能性が高いのですが、そのような説も実はちょっとした新しい学説で
コロッと覆ってしまう程度のものでもあるのです。つまり、昔はマーガリンは体に良い、
現在は体に悪いという説が主流になっているということなのです。
では、そのような説とは別に、実際のマーガリンは何で作られているのかというと、主な
原料は、大豆油・ナタネ油・コーン油・パーム油・ヤシ油などの植物性油脂です。つまり
マーガリンとして売られている製品の原料の80%以上が植物油脂(80%以下の製品は
ファットスプレッド)とされています。もちろん他にも食塩や乳化剤、着色剤なども使わ
れますが、一般的にはファットスプレッドも含めてマーガリンという名前で売られている
ことがが多いようです。

これを見る限り、特に体に悪いというような物は含まれていませんが、なぜそのような不
評が多く聞かれるのでしょうか。それはズバリ「トランス脂肪酸」が含まれているという
ところにあります。
これはマーガリンの製造過程で、油に水素を添加する際にトランス脂肪酸が発生してしま
うことにあります。そこで、トランス脂肪酸を日常的に摂取しすぎると心臓病のリスクが
高くなるという説に基づいて、マーガリンは危険な食品ということになっているようです。
近年はそのような懸念に配慮して、「部分水素添加油脂不使用」とか「トランス脂肪酸低
減」といったマーガリンも販売されていますので、そちらを選んでおけば、トランス脂肪
酸については問題になることもありませんし、そもそも日本人の食生活の基準でいえば、
マーガリンに含まれている程度のトランス脂肪酸を摂取したところで、それほど問題にな
るようなこともないという意見もあります。
2.マーガリンの安全性とは
近年は大豆などで遺伝子組み換え原料が使われているのではないかという心配もあるよう
ですが、それは動物性のバターであっても成長ホルモン剤の使用などの問題もありますの
で、その安全性については国の指針を信じるしかありません。ただ、その国の安全基準も
諸外国にくらべると非常に甘いという不安もありますが、最終的には自分が決めることで
すので、何事も盲信せず、自分でしっかりと考える習慣をつけることが王道なのです。

何となくマーガリンの危険説はかなり解消されたと思いますが、それではバターはどうな
のかと言えば、バターの原料は生乳や牛乳ですので飽和脂肪酸が多く含まれています。つ
まり、LDLコレステロールを上げやすいということになります。マーガリンにも飽和脂
肪酸は含まれていますので、多いか少ないかだけの問題ですが、コレステロール値を気に
している人はマーガリンに部があるかも知れません。
あとは、味や値段など総合的に判断して、自分に合ったものを選ぶと良いと思います。た
だ、パンに塗るだけなら大差はないと思いますが、菓子パンや洋菓子が好きな人は注意す
る必要があるかも知れません。これらには価格の安いマーガリンが大量に使われている可
能性が高いので、知らず知らずマーガリンを摂取していることになります。
どちらがというより、どちらも摂り過ぎないようにするのが、最も健康的な選択肢になる
ことを覚えておきましょう。