1.凍結肩の症状
日本では「五十肩」として知られている、50歳前後から発症することが多い肩関節痛の
ことを凍結肩(肩関節周囲炎)と言います。肩関節の可動域を制限する病態の総称を「拘
縮肩」と言いますが、そのなかでも、特別な誘因がなく、50歳前後に発症する拘縮を伴
う肩関節痛のことを凍結肩(肩関節周囲炎)と言います。つまり、一般的によく知られて
いる「五十肩」というのは、学術的に定義された病気ではなく、日本の俗語ということに
なります。

中年の男性に多いイメージの凍結肩ですが、実は女性の発症率が65%と言われていて、
男性より多いのだそうです。発症年齢は50歳代を中心に、40歳代から60歳代までが
最頻値ということで、日本では五十肩という名が定着しているのです。
症状としては、炎症期・拘縮期・回復期と分けて語られることが多いですが、厳密に区別
するというより、一応の症状の目安として覚えておくと良いでしょう。
炎症期というのは、肩の関節包が炎症を起こしている時期で、主な症状は「痛み」です。
最初は肩や上腕部に痛みを感じ、ひどい場合は夜中に痛みで目が覚めてしまうようなこと
もありますが、肩の可動域は制限されません。ただ、痛みのためにあまり動かせないとい
ったことはあるかも知れません。
拘縮期というのは、痛みは多少軽減されてきますが「肩の可動域に制限が出る」時期です。
炎症期の痛みで肩が動かないというのとは違って、反対の手で手伝っても動かすことがで
きないような状態(拘縮)です。
やがて、痛みも、可動域も少しずつ回復してくるのがわかるようになるのが回復期です。
症状の経過や継続期間、回復状態は、人それぞれかなりの違いがありますが、早い人でも
約1年、遅い人では3~7年とも言われていますので、長期戦の覚悟が必要です。
2.凍結肩の注意
凍結肩の原因はというと、実はわかっていないのです。ということは、治療法もないとい
うことになります。そして、凍結肩は誰でもが辛いと思う症状ではあるのですが、実際は
かなりの確率で「軽症」の部類に入る人が多いのです。そこから「五十肩はいつか治る」
とか「五十肩は放っておいても良い」といったアドバイスをする経験者も少なくないので
すが、それはあくまでも軽症の場合であって、重症の人には当てはまりません。放置する
ことで更に悪くなる可能性が高くなると言われています。

次に、病院へ行ったり、真面目に取り組む人に多い失敗についてです。炎症期に病院へ行
くと「肩に炎症が起きているので動かさないように」といった指示を受けると、完全に安
静状態に入ることです。この意味は「炎症が悪化しないように、できるだけ痛みの出るよ
うな動きを避けるように」ということです。凍結肩の場合は、全く動かさなかったら、拘
縮リスクが高まり、より悪化しやすくなるのです。痛くない範囲では前向きに行動する必
要があるのです。ただし、痛みが増すような動きも悪化のリスクを高めることになります
ので、難しいですが「痛みと行動のバランスを上手にコントロールする」コツを覚えるよ
うにして下さい。
という話をよく聞きます。ダメ元で挑戦してみるなら独活葛根湯です。