1.クロロフィルのデトックス効果
葉緑素として知られているクロロフィルは、緑色の天然色素のことで、植物や藻類に多く
含まれており、光合成をすることが主な働きですが、大気中の二酸化炭素を減らして酸素
を生み出すことでも知られています。
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クロロフィルは、体内に摂取されるとコレステロールやダイオキシンなどの有毒物質を排
出する効果もあることから、生活習慣病を中心に健康管理の面でも注目されていて、緑の
血液などとも呼ばれています。これは、クロロフィルにはヘモグロビンを生成して血液を
生み出す働きがあるためで、貧血の改善効果も期待できるためです。
また、クロロフィルのもつ抗酸化作用は「ガン予防」や「美白効果」も期待できることか
ら、美容・健康の両面で注目されています。さらに、殺菌効果や細胞活性効果を利用した
「ニキビケア」製品、消臭・脱臭作用を利用した「口臭予防」製品などの人気も高くなっ
ていたり、整腸作用(便秘改善効果)などでも良く知られています。
クロロフィルを多く含む食品は、緑色をした野菜やスピルリナ、クロレラなどの藻類とい
うことになりますが、濃い緑色をしているものほど含有量が多いということになります。
気になる副作用でも、ほぼ安全とされていますが、サプリメントなどで摂取する場合の過
剰摂取による「光過敏症(日光に当たると皮膚に炎症が起きる)」が報告されています。
ただ、用法・容量を無視した過剰摂取をしない限り、基本的には問題はないとされていま
す。
2.クロロフィルの効果的な摂取法
クロロフィル(葉緑素)を含む食品は、それほど苦労しなくても簡単に入手できます。野
菜では、ほうれん草や小松菜などは年中ス―パーなどでも買えますし、クロロフィルを多
く含む野菜の代表です。
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ただ、クロロフィルは植物の細胞壁に存在するため、体内に吸収されるためには、その壁
を壊す必要があります。その方法は「加熱処理」と「みじん切り」です。加熱すると細胞
壁は壊れますが、加熱しすぎると酸素と反応して酸化(緑色から茶色に変色)してしまい
ます。こうなるとクロロフィルそのものも壊れてしまいますので、効果が薄れてしまいま
す。一生懸命「野菜」を摂っている割には、あまり効果が感じられない人は、調理の仕方
を見直してみる必要があります。加熱処理は「適度に熱を加えるも、加熱し過ぎない」こ
とが大切なポイントになります。
もう1つの方法は、食品を細かく切ることです。みじん切りはもちろん、ミキサーやすり
おろし加工で、できるだけ細かく切るのがポイントです。
嫌いや調理済み食品を常食としているような人には、ときどき不足している人もいます。
そのような場合は、サプリメントでも大丈夫ですが、この場合は過剰摂取が問題になるこ
ともありますので、用法・容量は必ず守るようにしましょう。と言えば、野菜好きの人は
心配になるかも知れませんが、食品から摂取する場合は、どんなに食べても過剰摂取にな
るようなことはありませんので安心して下さい。
たまに、アレルギーの人もいて、クロロフィルを摂ると皮膚に違和感が出たり、お腹がゆ
るくなるという場合は、アレルギー反応かも知れませんので、摂取をやめて様子を見るよ
うにしましょう。