１．手汗の原因とは
皮膚には汗腺という器管があり、その汗腺は「エクリン腺」と「ア
ポクリン腺」の２種類があります。
エクリン腺というのは、ほとんど全身に分布する体温調整のための
汗を出す器官で、そこから出る汗は無味無臭ですが、アポクリン腺
は、脇の下など限られた場所で毛根を通して出てくる汗で、その汗
には脂質やタンパク質など、いわゆるニオイの元となる成分を含ん
でいます。
なので、同じ「汗の悩み」と言っても、いわゆる手汗など「汗」そ
のものの悩みと、汗による「ニオイ」の悩みに分かれます。
ここでは、手汗の悩みなので、エクリン腺が中心になります。
そこで、エクリン腺からかく汗とはどういうものかというと、暑い
時や運動などで体温が上昇したときに体温の調整のためににかく汗
があり、これを温熱性発汗といって、本来の役割である体温管理の
ためにかく汗ということになります。
次に、「冷や汗をかく」とか「手に汗握る」というように、人前に
出て緊張したときや驚いたときにかく汗で、これを精神性発汗とい
います。
そして、もう１つ、辛いものを食べたりしたときに汗をかいた経験
は誰にでもあると思いますが、味覚性発汗という味覚による刺激で
一時的に汗をかくものです。
このように、エクリン腺の分布と役割から、必要な時には必要な汗
をかくというのはごく普通のことなのですが、その中でも手のひら
や足のうらは、物をつかんだり、危険を感じたときに素早く逃げる
ことができるように、いわば滑り止めとしての役割を果たすような
配置になっていて、もともとたくさんの汗腺が集まっている場所で
もあるのです。
２．手汗を解消するには
エクリン腺の主な役目が、全身の体温調整のために汗をかくという
ことなので、手術ですべての汗腺を無くしてしまうというようなこ
とでは、それこそ命に危険すら出てきます。
しかし、特に悩みにまでなってしまう部分の汗だけを人工的に止め
ることは、それほど問題になるようなこともありません。
そして、そのような対策をしていることで、実際に汗が出ていない
という「安心感」につながり、実は、汗を止める一番の薬が、その
安心感だと言われているのです。
なので、基礎化粧品で日頃から肌のコンディションを整えておくの
と同じで、汗は出てから抑えるのではなく、出る前に対策をして、
汗の出にくい肌状態を作っておくことなのです。
その方法は、最も手っ取り早いのが基礎化粧品と同じく、手汗用の
スキンケア製品を使うことです。
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気の「テサラン」という手汗対策クリームが販売されていますが、
私もこれはおすすめしたいと思います。
制汗性、持続性、安全性など、もうすべてに高い評価がされている
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