1.へバーデン結節の原因と症状
加齢や手の指の使い過ぎ、女性ホルモンの影響で、指先の関節に骨のこぶができて、腫れ
や痛みが生じる症状のことをへバーデン結節といいます。進行すると、指をまっすぐ伸ば
せなくなったり、横に曲がってしまうこともあります。
へバーデン結節の症状は指の第一関節に起きます。その代表的な症状として関節の腫れが
あります。初期のころは、指先の関節が赤く腫れ、熱感がありズキズキとした痛みがあっ
たり、指を曲げると強張る感覚があることが多いようです。

関節が腫れる原因は骨膜炎です。関節の骨は関節包という靭帯組織でつながれていて、そ
の関節包の内側に骨膜という膜があります。骨の軟骨がすり減ると骨膜に炎症(骨膜炎)
が起きるようになり、ひどくなると関節液が過剰に分泌されて、関節に水がたまるという
状態になります。これが関節の腫れの正体です。
放置すると、命に係わるという種類のものではありませんが、痛みや腫れが強くなり、指
の変形が進行することになります。指先が曲がり、関節が太くなって、手の形状が変わっ
てしまうと、人前で手を出すのが恥ずかしいなど、心理的な負担(特に女性)を感じるよ
うになってしまいます。
へバーデン結節の原因は、指の使い過ぎとホルモンバランスと考えられています。料理や
家事、仕事でのパソコン作業、楽器演奏者など、指先への負担が積み重なるような作業を
している人に多く、軟骨が柔らかく、関節を支える筋力の弱い女性に多く発症する傾向が
あるとされています。さらに女性は、40代からは女性ホルモン(エストロゲン)が減少
するため、関節の炎症が起きやすくなることも関係していると言われています。
2.へバーデン結節の治療と改善
へバーデン結節は命にかかわる病気ではありませんので、実際のところ医療現場ではあま
り重要視されていないようなところがあります。そのため、せっかく病院へ行っても素っ
気なく「これは治りません」といった答えがかえってくることが多いようです。
ただ、適切に処置すれば、相応の回復も期待できると言われていますので、まずは自分で
できるケアをしながら、同じような症状で悩んでいる人たちとの交流を深めながらお互い
にプラスになることを取り入れていきましょう。もちろん、へバーデン結節の分野で実績
のある整形外科医が近くにいるようなら、そちらの指導を受けて治療するのが本道です。
指の関節の腫れや痛みというと、関節リウマチの心配をする人が多いですが、関節リウマ
チの炎症は第二関節に起こりますので、第一関節の場合はリウマチではありません。また
それ以外の手に症状が出る病気(頚椎椎間板ヘルニア・バネ指・頚椎症性神経根など)は
普通は手のひら側に症状がでますので、手の甲側に症状が出る場合はへバーデン結節でほ
ぼまちがいないと考えられます。

セルフケアとしては、まずは、必要以上に指を使わないことを意識しましょう。そして関
節の動く範囲で手の指を動かして、周囲の筋力を強化するようにすることです。また、で
きるだけ患部を温めて血行を良くすることを心がけましょう。痛みのある関節には固定装
具を使用して指への負担を少なくすることです。
そして、無意識のうちに指先だけで物を持つ癖のあるひとは、できるだけ手のひら、腕の
力を使えるような持ち方に修正するようにしましょう。パソコン作業などでも、こまめに
休息を入れるなど、できるかぎり指の負担を軽減する工夫をしてみて下さい。