1.狭心症の原因とは
心臓の筋肉に血液を供給する冠動脈という血管が詰まることで、十分な血液が心臓の筋肉
に届かなくなる状態を狭心症と言います。心臓に必要とされる酸素や栄養が十分に届かな
くなると、胸部に圧迫感や痛みなどの症状が現れることになります。

初期の症状としては、運動やストレスなど、心臓に強い負担がかかったときなどに起こり
やすいと言われていますが、休息をとることで改善することが多いとされています。実は
これが重大な心臓疾患の「警告」であり、そのまま放置するとどんどん悪化して取り返し
のつかない状態になりますので、胸痛・胸部圧迫感の症状が繰り返し現れたり、長時間続
いたり、痛みの強さが増したようなときには、すぐに心臓専門医の受診が必要です。
他にも、首や顎の痛み、肩こりなどの症状として現れる(放散痛)ことがあったり、息切
れ・動悸、吐き気、冷や汗、頭痛などの症状が現れることもあります。いずれの症状も安
閑としていられるような心境ではないと思いますが、前述の症状にこれらが一緒に現れる
ような場合には、すでに緊急を要する事態になっていますので大至急病院での検査が必要
です。
ここまでの流れで何となく理解できると思いますが、狭心症の主な原因は、心臓に血液を
送る血管(冠動脈)の動脈硬化です。動脈硬化の要因は、高血圧・脂質異常症・糖尿病・
喫煙などと言われていますが、放置するとどんどん進行する病気なので、生活習慣病など
を指摘されている人は、本気で改善に取り組む努力をする必要があります。
2.狭心症の前兆とは
これまで述べてきたことのすべてが前兆ということになりますが、特に「突然の胸痛や胸
部圧迫感」「息切れ・呼吸困難」「動悸」「めまい・意識消失」などの症状が見られる場
合には、救急車の手配も考えましょう。

しばらく休息しても症状が改善しない(30分以上胸痛・圧迫感が続く場合)は、心筋へ
の血流が極端に悪化している可能性があり、非常に危険な状態ですので、様子を見るなど
といった状況ではありません。すぐに救急車を呼びましょう。
その先は、医療機関の医師に縋るしかありませんが、そこに至るまでに予防出来たことは
いろいろあったはずですので、動脈硬化(狭心症)の予防方法も覚えておきましょう。
動脈硬化のリスク因子は高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣による病気ですので、
まずは生活習慣病対策をすることです。最初は食生活の改善になります。栄養バランスの
良い食事、脂肪分を少なく、野菜や魚介類・海藻類をしっかり摂るようにしましょう。
次は、運動です。食事や運動は健康分野では欠かせない取り組みになりますが、特に心臓
の健康には運動が非常に効果的です。血圧を下げ、血流を改善し、ストレスの緩和にも役
に立つとされています。おすすめは、簡単に始められるウォーキングです。1日30分位
から始め、慣れてくれば毎日1時間程度歩くようにしてみましょう。運動時間を取れない
人は、ちょっとした買い物や近くへの外出は、できるだけ乗り物を使わないで済ませるこ
とです。
そしてもう1つ、心臓病の大きなリスク要因と言われているのが喫煙です。他の分野でも
禁煙を推奨されていることが多いですが、特に心臓・呼吸系の疾患に喫煙は最悪ですので、
狭心症予防に真剣に取り組むなら「禁煙」は必須の条件です。