1.皮膚がかゆい原因とは
見た目は特に何も変わったところがないのに、皮膚に強いかゆみの症状だけがあるという
経験をされたことがある人は多いかも知れません。このような「かゆみの症状だけ」があ
る場合のことを皮膚掻痒症と言います。

かゆみは全身どこにでも起きますが、その原因とされているのが、皮膚の乾燥、服薬して
いる薬品、内臓の異常、とされていて、なかでももっとも多いのが皮膚の乾燥によるもの
と言われています。
皮膚が乾燥するケースでは、単純に皮膚が乾燥してバリア機能が低下することで、刺激に
敏感になることとされることが多いですが、他にも、乾皮症やアトピー性皮膚炎、腎不全、
血液透析、糖尿病、HIV感染症などの疾患によっても皮膚が乾燥することもあります。
また、麻薬製剤、ホルモン剤、利尿剤、解熱鎮痛剤、抗菌剤などの薬品でも皮膚が乾燥す
ることがあります。特に、多くの薬を服用している高齢者に見られる傾向にあります。
内臓の異常としては、肝臓病、腎臓病、内分泌疾患、血液病、内臓がん、などもかゆみの
原因になると考えられています。そして、内的要因の1つにストレスもあります。ストレ
スは自律神経のバランスを崩す原因になりますので、皮膚の血流や免疫反応にも変化が生
じやすくなり、結果、かゆみを感じやすくなったり、刺激に過敏に反応するようになるこ
とで、皮膚にかゆみが生じやすくなります。
皮膚掻痒症のかゆみは一時的なものではなく、数週間から数か月も続くことが多く、入浴
後や就寝時など、体温の変化や乾燥によって、かゆみの症状が現れることが多いようです。
2.皮膚掻痒症の対処方法
皮膚掻痒症の対処の仕方といっても、その原因や症状の強さで対処の仕方も違いますが、
皮膚がかゆい即病院が可能な人はそれで問題ありません。しかし、一般的には皮膚がかゆ
い=病院とはならない人が多いと思います。そこで、とりあえずは市販薬を使ったり、セ
ルフケアで症状を和らげて、様子を見るということになります。

まずは、皮膚がかゆい原因を考えてみましょう。何かの内臓疾患の治療を受けていて、さ
まさまな薬を服用していないか、ストレスが蓄積していないかなどを思い出してみましょ
う。思い当たるところがあれば、担当医師に相談をして対策を考えるようにして下さい。
特に原因らしいものが見つからない場合は、単純に皮膚の乾燥ということですので、保湿
クリームやローションなどを使って、皮膚のバリア昨日を回復させるようにしましょう。
て、掻きすぎて炎症が強いときにはステロイド外用薬を症状を鎮める目的で短期間の使用
を考えても良いかなと思います。近年は同種の非ステロイド系の塗り薬も登場しています
ので、ステロイド系を好ましく思わない人には試してみる価値はあるかも知れません。
ただし、しばらく使用しても改善しないとか、よけいに症状が悪くなるといった場合は、
早目に皮膚科を受診することも大切です。
日常的な注意点としては、入浴や洗い物はぬるめ(40℃前後)でする、石鹸・洗剤は低
刺激で保湿成分入りのものを選ぶ、部屋の湿度を60%目安に調整する、ストレスをため
ないようにする、などの生活習慣の見直しも役に立ちます。
皮膚掻痒症は一度治っても、再発の可能性が高いので、日頃からスキンケアを継続するこ
とが大切です。特に季節の変わり目には注意して肌のケアを行うようにしましょう。