1.免疫が低下するとどうなるか
そもそも「免疫」とは何かというと、病気(疫)を免れるという意味で、病気に抵抗する
生体反応のことです。つまり、ウイルスや病原菌などの異物の侵入から体を防御したり、
体内で発生した有害な細胞から体を守ったりする働きのことを言います。
一般的には、体内に入ってきた病原体を見つけ出して攻撃する「自然免疫」と、過去に生
じた免疫反応の特徴を記憶し、同じ抗原が体内に侵入したときに迅速かつ強力に病原菌を
排除して体を守る「獲得免疫」のことを免疫システムと言っています。

免疫が低下する原因は、加齢、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足、ストレス、環境ホル
モン、喫煙、冷えなどさまざまですが、加齢による免疫機能の低下は、特に獲得免疫に現
れやすいと言われています。獲得免疫の主要な免疫細胞であるT細胞の供給元である胸腺
の機能が20代頃をピークに急激に萎縮して、T細胞の供給が減ってしまうためです。
免疫機能が低下すると、病原体への攻撃力が弱くなり感染症にかかりやすくなりますし、
炎症反応を抑える機能も低下することで慢性疾患を引き起こしやすくなります。
と言っても、なかなか自分では判断できませんね。そこで、免疫が低下しているときに現
れやすい症状を覚えておきましょう。まずは「便秘」です。便秘は腸が不健康なサインで
すので、そこに全体の約70%が集まる免疫細胞も健全ではないということです。
次は、食欲の低下です。食欲不振はそれ自体、何らかの体の不調を示すサインですので、
体調不良で免疫機能が万全という可能性は少ないです。
そして、体の冷えです。冷え=血行不良ですので、当然のことながら慢性の血行不良は代
謝機能や免疫機能も低下させることになります。
2.免疫を上げるには何が必要か
免疫を上げるには、まずは食生活が取り上げられることが多いですが、普通は栄養バラン
スの良い食事で腸内環境を整えるということになり、野菜や果物、発酵食品などの優等生
食品が紹介されます。
ただ、それ以上に覚えておいて欲しいのは、免疫を下げる食習慣を改めることです。冷た
いもの(内臓を冷やすもの)が好きな人は、できるだけ常温以上にして食べること、白砂
糖やブドウ糖などの体を酸化させるものは控えること、肝機能を低下させるような飲酒の
仕方はやめることなど、日常的になっているような食習慣を改めることの方が効果か大き
いような気がします。

次は、適度な運動を習慣化することです。無理なく誰にでもできるウォーキングなどがお
すすめです。逆に過度な運動は体にストレスを与え、免疫を低下させてしまうこともあり
ますので注意しましょう。
そして、ストレスを溜めないことです。ストレスは自律神経を乱し、酸素と栄養の供給が
乱れることで免疫システムが機能しなくなります。逆に、十分な睡眠は体をリラックスさ
せて免疫システムを正常に働かせることになります。
加齢とともに免疫が低下することは、ある程度は仕方ないことですが、それでもちょっと
した工夫で老化を予防したり活性化することは可能です。その方法としては、摂取カロリ
ーを通常の70%程度に抑える(腹八分目にする)こと、適度に運動すること、ビタミン
C・ビタミンEを摂取することなどがおすすめの方法です。
てみても良いかも知れません。