1.へバーデン結節の症状とは
40代以降(特に女性)で、人差し指から小指にかけて、第一関節が赤く腫れたり曲がっ
たりしていることに驚かれる人がいます。また、腫れている部分に痛みを感じたり、第一
関節の近くに水ぶくれのようなもの(ミューカスシスト)ができることもあります。

このような症状がへバーデン結節の初期症状です。発症年齢は40代以降の女性に多く、
よく手を使う人、肥満の人などに発症しやすい傾向にあるようです。原因はよく分かって
いませんが、初期段階では、ほんの少しの指の変形から始まって、時間の経過とともに側
方異変と呼ばれる変形や、屈曲した状態で関節が固まってしまうようになります。
原因はよく分からないとされていますが、可能性の高い要因としては、加齢・指の使用過
多・主婦(女性ホルモンの関係)などが考えられています。なかでも「加齢」は最も大き
な要素と見られています。70代では過半数の人に発症していることから、ある意味、老
化現象の1種とも考えられますが、特に手を良く使用する人(タイピスト。主婦業など)
に多いと言われています。
よく似た症状が現れる病気に関節リウマチがありますが、この場合の発症部位は、手首・
指の第2関節・第3関節に発症することが多く、第1関節に起きることはほとんどありま
せん。そして、関節リウマチの場合は、朝、起きてから、手のこわばりが30分以上続く
という特徴があります。また、へバーデン結節と同じ症状が第2関節に起きる場合はプシ
ャ―ル結節と呼ばれます。
2.へバーデン結節の対処方法
へバーデン結節は、10年ほどの期間をかけて少しずつ進行して行きます。変形とともに
痛みや赤みも同時に発症することが多く、他の指にもゆっくりと症状が広がって行きます。
やがて、関節が固まると、炎症も痛みもなくなって行きます。ただし、関節部分のすり減
った骨や変形した骨は完全に戻ることは期待できません。
へバーデン結節に気付いた場合は、指の関節に負担のかかる作業などに注意が必要で、指
を固定するなどして、負担を軽減する工夫をするようにしましょう。また、肥満の人に発
症する傾向があるということから、カロリーや糖質の多い食生活を改めて、肥満対策をし
てみるというのも1つの方法です。

指関節を固定するサポーターもいろいろな種類のものが販売されていますが、私のおすす
めはこちらのゲルサポーターです。
そして、指に痛みを感じる(指に負担がかかっている)ことはできるだけやめましょう。
また、変形した指を戻したいと思うのは人情ですが、指を逆の方に反らしても関節の変形
は治りませんし、むしろ痛みや変形が悪化することがありますので、できるだけ触らない
ようにすることが原則です。
最後に、へバーデン結節をはじめとして、関節の病気には肉・魚・卵など良質のタンパク
質を含む食材や、コラーゲン、コンドロイチン、ヒアルロン酸などの成分を摂取すると予
防に役立つと言われています。いずれも、高齢者に不足しやすい成分になりますので、特
にへバーデン結節に限らず積極的に摂取に努めると良いかも知れません。