1.過換気症候群の原因と症状
過換気症候群は、精神的な不安や緊張、恐怖、身体的な疲労や発熱、睡眠不足などが原因
で引き起こされる過呼吸状態のことです。呼吸とは酸素を体内にとりこみ、二酸化炭素を
体外に出すガス交換のことで、過呼吸状態になると、二酸化炭素が過剰に排出されてしま
うことになり、血液中の二酸化炭素濃度が低下します。すると、脳の呼吸中枢が呼吸を抑
制するように働き、その結果、息が出来ない、窒息しそうな状態に陥ってしまうのです。

このような状態になると、さらに不安になり、恐怖心から浅くて速い呼吸をするようにな
りますが、それにより体内がアルカリ性に傾くと、動悸・めまい・頭痛・ふらつき・手足
のしびれ・吐き気などの症状も現れます。こうなると、パニック状態に陥り、死の恐怖す
ら感じることもあり、意識を失ったり、けいれんを起こしたりするケースもあります。
しかし、発作に対する本人や周囲の人の恐怖に反して、過換気症候群で命をなくすことは
まずありませんので、落ち着いて対応して、ゆっくりとしたリズムで呼吸するように対処
することが大切です。ゆっくりとした呼吸にもどすことで、症状は数十分で治まることが
多いようです。
過換気症候群は、神経質な人や不安症の傾向がある人に多く見られ、特に若者や女性に多
いと言われています。発症後の経過(予後)は、一般的に数時間もすれば消失してしまう
ことが多いようですので、その後も過剰な心配は必要ありません。
2.発作が起きたときの対処法
過換気症候群の発作が起きたときは、本人も周囲の人も、不安や恐怖で混乱することが多
いですが、まずは「この発作は30分~1時間で治まり、命にかかわることはない」とい
うことを前提に、本人を落ち着かせ、ゆっくりと呼吸するように声をかけるようにします。

横隔膜を使った腹式呼吸で、ゆっくりと息を吐くように導きましょう。
以前は、口に袋を当てて、吐いた息を再度吸うというペーパーバック法がすすめられてい
たことがありますが、これは酸素不足が生じたり、二酸化炭素が増えすぎたりして窒息死
のリスクもあるとして、近年は有効な方法として推奨はされていません。
過換気症候群の初期症状としては、呼吸が速く浅くなり、息切れを感じるようになり、手
足にしびれを感じるようになります。やがて、動悸・めまい・吐き気・胸部圧迫感・頭痛
・失神などの症状が現れるようになります。この時点で病院での治療が可能なら、精神科
か内科を受診するようにしましょう。
過換気症候群になりやすい人の特徴は、心配性で不安を感じやすい人、几帳面な性格の人、
若い女性、ストレス対処能力の低い人、不安障害や心身症などの精神疾患を持つ人、など
と言われています。このことからも分かるように、過換気症候群の主な原因は精神的なス
トレスとも考えられます。なので、予防法としては、日頃からストレス管理を心がけ、適
切な対処法を身につけることが大切です。
スは多分に気持ちの持ち方で変わるものでもありますので、ストレスを感じたときにちょ
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