1.加齢性白内障の原因と症状
加齢性と名の付くものは、いわゆる老化現象の1つという意味なので、40代・50代か
ら発症することが多く、80代ではほとんどの人に何らかの症状が見られ、発症すると完
治することが難しいという内容の病気になります。
加齢性白内障とは、年齢とともに水晶体内のタンパク質が酸化し、老化により代謝機能が
低下することで、目の水晶体が濁ってしまう病気のことを言います。

水晶体は、カメラのレンズのような役割をしていますので、白内障を発症すると、そのレ
ンズが濁ってしまった状態ですので、人やものがかすんで見えたり、二重・三重に見えた
り、光が眩しく感じたりするようになります。
そのような症状が現れたら、すぐに白内障と気付きそうな気もしますが、実は、これとよ
くにた症状が現れるのが「老眼」で、働き盛りの40代・50代では目の病気と感じるよ
り、老眼が出てきたと感じる人の方が多く、変なプライドもあったりして老眼鏡をかけな
い人も多いため、白内障に気付かず放置してしまうことが多いようです。
白内障と老眼の見分け方は、白内障・老眼の症状が見られたときに「老眼鏡」をかけてみ
て、それで見え方が改善されれば老眼、見え方に変化がなければ白内障である可能性が高
いということになります。
白内障の特徴的な症状は、人やものが2重・3重に見える、メガネの度数がすぐに合わな
くなる、暗くなると見えにくい、左右の目の見え方が異なる、目の前の風景がぼやける、
急に視力が低下する、光がまぶしく感じる、といったものがよく知られています。
すでにこれらの症状に心当たりがあるようなら、白内障を発症しているかも知れませんの
で、一度眼科で検査を受けてみても良いかも知れません。
2.白内障を予防する方法とは
加齢性白内障は、中高年以降に発症しやすく、80歳以上ではほぼ100%の確率で白内
障の症状が見られるといいますから、長生きすれば全員がかかる病気ということです。た
だ、40代から白内障を患うか、80代になってから症状が出るかでは、人生の快適度で
大きな違いがあります。
そこで、その発症年齢にかかわる要因は何かと気になる人もいると思いますが、それは、
体質、不摂生な食生活、屋外での仕事、目の外傷、アトピー性皮膚炎などさまざまです。
なので、まずは生活習慣病にならないような、普通に健康的な生活をすることです。
そして、タバコをやめる、ビタミンC、ベータカロティン、ルテイン、ゼアキサンチンな
ど、目に有効な成分を意識して摂取する、目に紫外線が入らないように注意する、目を傷
つけないようにする、といったことを心がけましょう。
他にも、長期間にわたるステロイド系の薬剤を使用している人も注意が必要です。

白内障の治療としては、日常生活に支障がない初期では、点眼薬を使って水晶体の濁るス
ピードを抑制します。前にも書きましたが、点眼薬で水晶体の濁りをとることはできませ
ん。あくまでも進行を遅らせることが目的です。
日常生活に影響が出てくるようになると、手術も必要になりますが、白内障は進行速度が
ゆるやかであることが多いので、手術を考えている人も、納得が行くまで医師と相談して
から決断するようにして下さい。
手術の費用は、保険適用の単焦点眼内レンズなら数万円程度、保険適用外の多焦点眼内レ
ンズなら100万円前後かかります。手術そのものはそれほど大がかりなものでもなく、
健康な人なら手術時間で30分程度、日帰りも可能な内容ですが、術後は医師の指導に従
って合併症などを引き起こさないように注意しましょう。