1.逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎の症状は、食後の胸焼け、喉に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてくる感
じというのが一般的な感覚です。本来は高齢者に多い病気と言われていましたが、近年は
若い人にも珍しくなくなってきています。
胃液は強い酸性ですが、食道にはそれに耐える粘液が少ないため、胃酸が食道に上がって
くると食道の粘膜に炎症や潰瘍ができたりしてダメージを受けることになります

胃と食道の間は下部食道活躍筋で仕切られていて、食べ物が通過するときにだけ筋肉がゆ
るむことで胃に入ります。ところが、何らかの原因で、食べ物が通過するとき以外にもこ
の筋肉がゆるむことで、食べ物や胃酸が食道へ逆流してしまい、食道に炎症が起きてしま
うことになるのです。
その症状としては、みぞおちのあたりが急に熱くなるような感じがしたり、チリチリと焼
けるような痛みがあったり、喉や口の中に酸っぱいものや苦いものがこみ上げてきたり、
喉がつかえるような感じがして、食べ物が喉を通りにくく感じたりします。
下部食道括約筋がゆるむ原因としては、加齢による筋力低下、便秘、高脂肪の食生活など
が主なものとされています。加齢による筋力の低下は説明の必要もないと思いますが、そ
れが主な原因と見られていたことから、逆流性食道炎は高齢者の病気と考えられていまし
た。しかし、近年では若い人にも多く見られるようになったため、それ以外の原因として
「便秘による腹圧の上昇」「消化に負担がかかる高脂肪な食生活」についても考えられる
ようになりました。
2.逆流性食道炎の改善
逆流性食道炎の原因から見ると、胃内圧の上昇を引き起こす「早食い・食べ過ぎ習慣」の
ある人、下部食道括約筋をゆるませる「脂っこいもの・アルコール・炭酸飲料」が好きな
人、「食べてすぐ寝る習慣」のある人、「肥満・コルセット・衣服など腹部を圧迫」する
傾向にある人、「長時間前かがみの姿勢をとる」ことが多い人などに発症しやすいと言わ
れています。

ある意味、他の病気に比べてセルフケア効果が期待できる可能性が高い病気と言えます。
まずは、日常生活では、食事は「腹八分目」「ゆっくり食べる」「消化の良い食物」を意
識することです。また、夕食は就寝時間の3時間前には済ませるようにしましょう。食材
では、脂肪分の多いもの、胃を刺激するようなもの、酸味の強いものなどは控え、調理に
はオリーブオイルを使うのが良いと言われています。オリーブオイルは消化に負担をかけ
ないだけではなく、便秘改善効果もあると言われています。
次は姿勢です。猫背や前かがみの姿勢は胃を圧迫して胃酸の逆流が起きやすくなりますの
で、できるだけ背筋を伸ばすことを心がけましょう。
また、逆流性食道炎が起きやすいのは就寝中と言われていますので、寝るときは上半身が
高くなるような感じで寝るようにしましょう。
漢方処方で自然な快癒をめざす「オルスビー錠」が良いかも知れません。ただし、すでに
気になるような症状もある場合は、早目に医療機関で診察を受けるようにしましょう。