1.レビー小体型認知症とは
レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで2番目に多い認知症とされてい
て、一般的には60歳以上に発生すると言われていますが、脳の神経細胞の中にレビー小
体という病理変化が現れるのが特徴で、アルツハイマー型認知症が脳の海馬という部分に
萎縮が見られるというところが違います。

レビー小体型認知症の症状は、認知機能が低下するといった認知症の特徴的な症状はもち
ろんですが、幻視・睡眠時の異常行動・パーキンソン症状などの「中核的特徴」や嗅覚症
状・自律神経症状・抑うつなどの「支持的特徴」などの症状があります。
一般的には、支持的特徴が先に現れて、病気が進行するにつれて中核的特徴が現れると言
われていて、ニオイが感じられない(嗅覚障害)や倦怠感・立ちくらみ・不安感といった
症状は誰にでも見られるものですが、その後に、睡眠中に「大声で叫ぶ」「暴れる」など
の異常行動(レム睡眠行動障害)が見られるようになったら、レビー小体型認知症の初期
症状である可能性が高いので、周囲の人は覚悟を決めて接する必要があります。
レビー小体型認知症の中核的特徴が現れるようになると、記憶力の低下より、むしろ注意
力や覚醒度が低下しやすくなります。さらに進行すれば、注意力が低下した時間帯が長く
なって行きます。また、夜間中心に奇妙な妄想や幻覚を抱くこともあります。さらに、手
足がこわばったり、震えたりパーキンソン病の症状によく似た症状が現れることもあり、
誤嚥リスクや歩行困難になるリスクも高くなると言われています。
2.レビー小体型認知症の予防
レビー小体型認知症はレビー小体というタンパク質のかたまりが神経細胞にできることで
起こりますが、なぜ大脳皮質などの神経細胞にレビー小体ができてしまうのかという原因
はわかっていません。つまり、予防も治療も難しい病気ということになります。

なので、初期症状と思われるような症状が現れたら、できるだけ早く認知症の専門医を受
診することが大切です。ただ、予防は難しいと言っても、発病の確率を減らしたり、遅ら
せたりことは可能とも言われていて、そのカギは「食事」「睡眠」「適度な運動」と言わ
れています。特別難しい内容でもなく、誰でも知っていることですが、この基本的な生活
スタイルが守られている人はそれほど多くありません。
そして、認知機能を維持するための方法として、世界中の研究者に共通しているのが「中
高年期に健康的な食事と運動を行う人は、認知症になりにくい」ということのようですの
で、認知症に関心を持たれた今から認知症対策を始めてみることをおすすめします。
どの知的活動や人との交流を持ったり、自分で出来ることはできるだけ自分でやる、過度
な飲酒を避けるなどを追加してみて下さい。また、どんなに頑張っても加齢は止められま
せんが、ゆとりがあれば、脳の血流を改善するというサプリメントなどを検討してみるの
も有効な方法かも知れません。