1.スマホ認知症とは
スマホ認知症とは、高齢になるほど発症リスクが高くなるというアルツハイマー型認知症
などとは違って、若い年代の人でもなりえるという認知症のことです。原因は名前の通り
スマホということになります。スマホ認知症はデジタル認知症とも言われますが、高齢者
の認知症(アルツハイマー型など)とは違って、特定の疾患と認められているものではあ
りません。つまり、高齢者の認知症のように、脳の萎縮によって認知機能の低下を引き起
こすのではなく、スマホなどのデジタル機器から収集する過剰な情報により、それを処理
する前頭前野の機能が追いつかなくなって、思考力が停止してしまったような状態です。

人間の脳は、情報を取り込む(インプット)とそれについて考え、行動する(アウトプッ
ト)することで排出します。デジタル機器による情報は膨大で漠然と取り込まれるため、
それについて考えることもなく、行動することもなく、ただ脳に情報だけが残り処理され
ることはありません。すると、取り込んだ情報を排出する能力が衰え、情報過多となった
脳が疲弊してしまうことになります。
すると、新たに情報を取り込む機能や取り込んだ情報を思い出す機能が弱くなって、いわ
ゆる認知症的な物忘れが起きるようになってしまうのです。このような状態をスマホ認知
症と言いますが、脳の萎縮による認知症のように、特定の疾患として認められていないと
ころに今後大きな社会問題となることが危惧されているのです。
2.スマホ認知症予防
昔(それほど遠い昔ではありませんが)は、スマホのない状態で誰もが生活できていまし
た。その時代から生きている人は、スマホのなかった時代に少しでも近づける生活を実践
することです。
とは言っても、現代社会でスマホやデジタル機器なしで仕事や生活をすることは、ほぼ不
可能に近いかも知れませんが、それでもできるだけ脳に疲労を蓄積させないような生活ス
タイルに取り組むことです。もちろん個々の仕事や生活環境はそれぞれ違いますので、細
かいところは「個人のルールに従う」として、基本はスマホやデジタル機器に接しない時
間を作ることです。トイレに行くでもスマホ片手にという人は、まずはそれをやめてみる
だけでもかなり違います。他にも、寝る前や電車で移動中、歩行中など、どうしても必要
というものでなければ、まずはそこから見直してみましょう。

最近は、スマホ認知症という言葉も少しずつ知られるようになったためか、デジタル・デ
トックスというプランのある宿泊施設も増えていると言います。チェックインの際に、自
分の持っているデジタル機器をすべてフロントに預け、宿泊中は一切のデジタル機器に触
れることなく過ごすというものですが、実際に利用した人からはかなりの高評価を受けて
いると言われています。
もちろん、そのような施設に泊まらなくても、自分でデジタル機器に触れない日を作って
実践することでも可能ですので、20年ほどタイムスリップした気持ちになって、週に1
回程度は不便な生活をしてみると良いかも知れません。不便な分だけ人や自然との交わり
が増えて、本来そなわっている人間の五感を呼び覚ます楽しみがあります。そして、それ
こそが最強のスマホ認知症対策になるのです。
めたのが書写ドリルという脳トレです。興味があれば挑戦してみて下さい。