1.食べ過ぎる理由とリスク
小食の人から見ればうらやましい限りかも知れませんが、一般的に、人は美味しいものを
みると、ついつい食べ過ぎてしまいます。1年に何回かの食べ過ぎという程度なら、誰に
でもあることで、それほど気にするようなことでもありませんが、それが慢性的である場
合は、食べ過ぎによるリスクについても考えなければなりません。

過食と言えば「ストレス」による理由はよく知られていますが、それ以外にも「糖質の過
剰摂取」「睡眠不足」「栄養不足」「ホルモンバランス」といったものがあります。
ストレスがたまると、脳内でノルアドレナリンなどの食欲促進作用のあるホルモンが分泌
されることが過食の原因と言われていますが、確かに、食べることでストレスが発散され
るという理屈も一理あります。
糖質を摂り過ぎると、血糖値が急上昇し、ピークを迎えると一転して急降下します。つま
り、低血糖状態になることで強い空腹感に襲われます。
睡眠不足は、食欲増進ホルモン「グレリン」が増え、食欲抑制ホルモン「レプチン」の分
泌が少なくなることで過食になると言われています。睡眠時間が短いということは活動時
間が長いということになりますので、それに見合うエネルギーを確保しようとする脳の判
断によるものと言われています。
栄養不足というと、ほとんどの人は自分は不足していないと考えるかも知れませんが、実
は体は正直で、不足する栄養素があると、それを補おうとして食欲を増進させようとする
のだそうです。インスタント食品や加工済み食品が多い人は、特にその傾向があるようで
すので、何か食べていないと気が済まないという人は、その辺のところも見直してみると
良いかも知れません。
食べ過ぎによるリスクとしては、まずは、食べ過ぎによる胃腸の不具合があります。胃も
たれなどの不快感は当然ですが、消化不良による胃腸の疾患を引き起こすこともあります。
他には、もうすでに体験している人も多いですが、肥満、高血圧・糖尿病などの生活習慣
病のリスクも高くなります。現在、そのような症状がある人は、病気に対する対策だけで
はなく、その原因である過食→肥満→生活習慣病という流れのなかでの対処の仕方を考え
る必要があります。
2.過食後の対処と予防方法
食べ過ぎると、胃に多くの負担がかかり消化能力を越えてしまうと、消化不良となって、胃の中にいつまでも食べたものが残ってしまい気持ち悪くなります。これが胃もたれとい
う状態です。特に野菜と違って、消化酵素を含まない肉類は落ち着くまでに時間を要しま
す。ときどき、食べ過ぎた時は「体の右側を下にして横になる」とか「ジャンプする」と
いった話も聞きますが、早く楽になりたいなら、やはり消化酵素を含む薬を飲むことです。
ただし、これも良く効くからと頻繁に使用するのは問題です。良く効く=負担が大きいと
いうことですので、まずは食べ過ぎない(腹八分目)こと、やむを得ず食べ過ぎてしまっ
て、早く楽になる必要に迫られたときに限定すべきです。
翌日まで不調が続いているときは、食事はあっさりとしたものにし、場合によっては一食
くらいは抜いても問題ありませんので、胃をやすめて機能の回復をめざしましょう。

食べ過ぎを予防するには、まずは自分の許容量を知ることです。食後の後に決まったよう
に胃痛があったり、胃が不快になったり、疲れたと感じるようなときは「食べ過ぎ」てい
るということです。食べ物によって多少は違いますが、だいたいの「量」を知ることです。
次に、「食べたくて仕方ない」という状態にしないことです。そのためには、食事は規則
正しく適量食べるように習慣化することです。
食べ方は、最初のひと口は繊維質の多い野菜などから食べ始め、ゆっくりと食べるように
しましょう。適度に食べたところで「休憩時間」を設ける、人の話には「笑顔で耳を傾け
る」ことなどに注意してみましょう。
まさかと思われるかも知れませんが、食事を一時停止することで、食べ過ぎになるリズム
がオフになりますし、微笑むことで気分が良くなり、感情的に食べる気持ちが薄れます。
慢性的に食べ過ぎて困っている人は、ぜひ一度試してみて下さい。