1.アミノ酸等という添加物
今やほとんどの加工食品に使われている感がある「アミノ酸等」という食品添加物が気に
なったことはありませんか。原材料名に調味料と表記されていることから、醤油やみりん
などの調味料と同じようなものと考えている人も多いかも知れません。
アミノ酸とは生命の基本になる栄養成分で、たくさん集まると「タンパク質」となるもの
です。しかし、ここに「等」という言葉が入ると、それは「化学調味料」ということにな
ります。つまり、アミノ酸の他に何か別のものも含まれているという意味です。
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添加物とされる調味料は、かつお節やこんぶなどに含まれる「うまみ成分」を科学的に抽
出・合成したものを言います。その成分は、「アミノ酸」「核酸」「有機酸」「無機塩」
の4つで、これらの2種類以上を使用した場合に、一番多い分量の種類名のあとに「等」
という表記をするきまりになっているのです。なので、アミノ酸を中心に他の成分を少し
混ぜたものが「アミノ酸等」と表記されることになる訳です。
ただ、ここでよく使われるアミノ酸というのが「グルタミン酸」です。グルタミン酸は自
然の食品にも含まれていますが、この場合はタンパク質や他のアミノ酸の一部として存在
しているので、消化器系の処理能力に従ってゆっくり消化・吸収されて行きます。しかし、
添加物のグルタミン酸はナトリウムと結びついた「グルタミン酸ナトリウム」のことで、
すぐに吸収されやすいタイプのものになります。だからと言って、それが「危険」である
とも「安全」であるとも、はっきりした結論は出ていませんが、日本では安全な調味料と
して広く使われていて、アメリカでは使用が禁止されているといった気になる一面もあり
ます。
2.グルタミン酸ナトリウム
グルタミン酸ナトリウムの法的最大使用料は、体重1kgあたり30mgとされています。
わかりやすく言えば、体重50kgの人なら、1日あたり15gということです。一度に
15g食べる人はあまりいないと思いますが、スーパーやコンビニ等に並んでいるほとん
どの商品には「アミノ酸等」と書かれています。弁当やインスタント食品はもちろん、何
気なく食べている菓子類にも含まれています。
そのような食品を常食している人は、毎日かなりの量を摂取していることになりますが、
困ったことに、この種のものは、食べてすぐに影響が出るものではないということです。
ただ、近年はグルタミン酸ナトリウムに発がん性の危険があると言われていて、その成分
の代表的な調味料である「味の素」や「ハイミー」の使用を懸念する声も出ています。
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グルタミン酸ナトリウムを加熱すると発がん性物質を生成するということですが、いずれ
も具体的な数字がある訳でもなく、ある意味「危険」と言いきれるものでもなく、だから
と言って「安全」と言い切れる訳でもなく、その曖昧さが余計に不安感を誘うようなとこ
ろもあります。なので、現時点では、高熱処理するフライドポテトやポテトチップス、焼
き菓子などはなるべく控え、その他の食品もできるだけ「アミノ酸等」をはじめ添加物の
少ないものを選ぶことが安全な選択肢かも知れません。
るのも良いかも知れません。何から始めたら良いかわからないという人は、年中よく使う
調味料やめんつゆあたりが始めやすいかも知れません。