1.二日酔いの主な症状
生涯一度も飲酒しないという人もいるかも知れませんが、普通に生活していると、何らか
の形でアルコールを摂取することなります。そして、幸か不幸か、そのような機会が増え
るようになると、いつしか飲み過ぎてしまうようになります。結果、吐き気や嘔吐、胃痛
などの不快な症状が翌日まで続くような状態のことを二日酔いと呼んでいます。
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ただ、二日酔いは病気ではなく、ある程度の時間(24時間程度)が経過すると、自然に
改善されてくることも経験上わかっていて、二日酔いの発症メカニズムも解明されていな
いことから、一般的には「時間の経過による症状の改善」を期待するしかないということ
になっています。
二日酔いの主な症状としては、脱水・倦怠感、胃腸の不快感、頭痛などが多くの人が経験
するところで、時間が経過すると改善されていくことになりますが、たまに、睡眠障害や
不安障害を引き起こす原因になったりすることもあります。
二日酔いの原因は飲みすぎであると言われていますが、飲み過ぎとはどのくらいの量のこ
とをいうのかというと、日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本といった一般的な「適量」
という基準はありますが、当然のことながら個人差がありますし、同一人物でも、空腹時
や寝不足時などの状態では違いが生じます。なので、大切なことは「自身の適量」を知っ
て、過剰摂取にならないことを心がけることです。
2.二日酔いの早期改善
過剰飲酒しないことが最大の二日酔い予防法ですが、他にも「食事(タンパク質・脂質)」
も一緒に摂る、「水分」補給をしながら飲む、といったことも体の負担を減らし、二日酔
いのリスクを下げる方法として覚えておきましょう。
ときに思いつくのが薬だと思いますが、私はビタミンB群を含む自然由来のサプリメント
などが体への負担が少なくて良いのかなと思います。
ビタミンB1は、アルコールの分解、糖質の分解などの必須栄養素ですが、水様性のため
アルコールの利尿作用で排出されやすい成分でもあります。また、ビタミンB群のナイア
シンもアルコール分解時に重要な働きをします。
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次に、二日酔いをするようなお酒の飲み方をしたときには、喉が乾くという経験をした人
が多いと思いますが、二日酔いのときは間違いなく水分不足になっています。特に、頭痛
やめまいの症状があるときは、まずは「水分」を摂取しましょう。できれば常温の水を飲
むのが一番ですが、カフェインの含まれた飲み物や胃に負担のかかる飲み物は避けましょ
う。昔は迎え酒などという考え方もあったようですが、何の根拠もないというより、むし
ろNG行為の1つですのでやめましょう。
そして、できるだけ安静にして過ごすようにすることが、症状の早期回復につながります
ので、必要以上に活動しないようにしながら、症状の改善を待つようにしましょう。
水分補給をして安静にしていても症状が治まらない場合は、薬品も必要になることがある
かも知れませんが、鎮痛系薬は胃の負担が大きいものが多いので、どうしても服用する必
要があるときは、薬の種類や服用量にも注意するようにしましょう。