１．体臭の原因とは

体臭と言われるニオイの原因は、主に皮脂や汗が肌に生息する細菌
によって分解されることによるもので、汗や皮膚そのものには特別
なニオイがある訳ではありません。
 
汗というのは、本来は体温を調整するためにかくもので、汗腺は全
身に存在していますが、その汗はほとんどが水分で、汗そのものに
はニオイがありません。しかし、皮膚の表面で皮脂などと混ざり合
って、細菌により分解されてニオイを発することになるのです。
 
　　
 
ワキガなど独特のニオイを発するアポクリン腺は、体の一部分にし
か存在しませんが、体臭のもとになる成分を多く含んでいることが
強いニオイの原因です。
 
次に、「加齢臭＝おやじ臭」というイメージがありますが、これは
特に中年以降の男性に限ったものではありません。
 
人間の体には、皮膚の潤いを保つために脂を分泌する皮脂腺という
ものがあり、加齢とともに皮脂の量が増えます。この増えた皮脂が
過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化したり分解されることでニオ
イが発生するもので、男女を問わず加齢臭はあるのです。
 
また、口臭というのも、口腔内のニオイ物質と口内細菌の関係で、
歯ぐきや舌に付着した食べ物のカスなどを細菌が分解して発するニ
オイということなのです。
 
　　　　　
 
まぁ、いずれにしても、細菌とニオイ物質の関係ということなので、
私達にはどうすることもできません、でもセレブの皆さんはそれで
はガマンできないようで、お金と時間がふんだんにある女性中心に
何とかしようと昔から努力されていたようです。
 
そこで、考えられた究極の「ニオイ対策」が『バラの花』というこ
とだったのですね。（笑）
 

２．貴婦人達の美容法

現代では「バラの花」と言えば、何かのお祝いの花束ということを
想像しますが、漫画ベルサイユのバラというタイトルにもあるよう
に、昔の貴婦人たちにはバラは生活の必需品だったのです。
 
　　　　
 
つまり、バラの花の３大パワーを活用することにあったのです。
 
バラポリフェノールによる抗酸化作用、殺菌作用によるニオイ菌対
策、そして現代も支持される香りの効果です。
 
ときどき映画などで、風呂にバラの花を浮かべているシーンがあり
ますが、実は、古代の貴婦人は、バラの水を飲んでいたのです。
 
バラポリフェノールの抗酸化成分が、紫外線や肌の外的から美肌を
守っていたのですね。事実、バラの抗酸化成分はビタミンＣやビタ
ミンＥよりもパワフルであると言われています。
 
また、日本歯科保存学会が発表した、口腔細菌が作りだす悪臭物質
「硫化水素」と「メチルカプタン」について検証した結果、バラの
水を用いて２時間後には９３％と１００％の消臭効果が認められた
といいますから、これはすごい裏付けですよね。
 
そして、意外かもしれませんが、ストレスも体臭に影響しています。
そう言われてみれば、特に仕事帰りのサラリーマンや、会社の上司
など、ストレスの多い人の体臭が鼻につくのも気のせいではないの
かも知れません。
 
　　　　
 
ストレスが加わると、特有の硫黄化合物系のニオイが放出されると
いうことを化粧品会社の資生堂が確認していることからも、それは
間違いのないところでしょう。
 
バラの花には、そのストレス成分を減少させるだけではなく、スト
レスそのものを軽減させ、安眠効果やゲラ二オールという幸福感を
感じる成分まで含まれているというのです。
 
これなら、ベルサイユ宮殿の貴婦人たちも「バラの香水」を作らせ、
「バラの風呂」に入り、「バラの水」を飲んだということも頷けま
すよね。
 
実際、このような高価なバラに莫大なお金を使ったことがフランス
革命の一因だったとも言われていますので、考え方によっては、そ
のような犠牲を払ってまで、バラの効果の素晴らしさを教えてくれ
ているものを無駄にするのは勿体ないことです。
 
しかも、現在は、本物の「バラの水」１杯分が自販機のジュースな
みの値段で買えるんです。
 
バラ色の人生を過ごすか、体臭に悩む人生を過ごすか、ここは真剣
に考えてみるべきところですね。（笑）