1.隠れ水虫って?
女性の3割が水虫にかかっている、と言われても、自分は大丈夫と
言えますか?(笑)
足の指や足の裏がかゆいとか、水泡があるとか、かかとがカサカサ
しているとか、それらしい症状が現れていれば、誰でも水虫かもと
疑ってみることになりますが、そのような症状もなく、自分では水
虫であることすら気付いていないけれど、すでに感染している水虫
患者のことを「かくれ水虫患者」といいます。
水虫以外の皮膚トラブルで受診した患者の4人に1人が水虫感染し
ていたというデータもあるほど、珍しいことでもないのです。
しかも、その大半が、かゆみもなく、自覚症状すらないといいます
から、もともと皮膚が弱いと自覚している人は、別の皮膚トラブル
で受診したときには、水虫の検査も受けてみるのがいいのかも知れ
ませんね。
2.水虫の感染経路
極論すれば、人間が素足で歩ける場所には、どこにでも水虫の原因
となる白癬菌が存在していて、基本的に誰でも感染することになり
ます。
水虫はカビの一種で、白癬菌が付着して起こる皮膚病ですが、白癬
菌に触れれば必ず水虫になるかというと、そういうものでもなく、
感染するまでには、約24時間かかると言われています。
なので、1日1回は、全身(特に水虫の感染しやすい場所)を清潔
にすることで、かなり感染は防げることになります。
白癬菌の好む環境は、温度15度以上、湿度70%以上で、靴の中は
まさにその最適な環境で、これまでは革靴を長時間はくビジネス
マン中心に、おじさま族に水虫が多いとされていました。
しかし、最近は働く女性の環境も変わりつつあり、その分、おじさ
まに近い水虫環境にあるということも、女性に水虫が増えている理
由の1つと言われています。
ところで、気になる足のニオイというのも、同じような環境で発生
しますが、それはどちらの菌も同じ環境を好むということで、水虫
と足のニオイに相互関係はありません。
なので、足のニオイがあるからとか、ないからとかで、水虫のある
なしを判断してはいけません。
3.水虫を自覚したら
とりあえず軽症の場合は、市販の薬でも治療は可能です。
かゆみや、目立った症状は、約2週間ほどで改善されることが多く、
治ったかのような気持ちになりますが、ここで投薬を中止してしま
っては意味がありません。
角質層に白癬菌が残っている場合が多く、いずれ再発ということに
なり、水虫は治らないと言われる理由がそれです。
症状がなくなってからも1~2か月は薬を塗ることが水虫治療の原
則です。
また、薬は患部だけではなく、例えば足の裏なら全体という風に、
直接感染していない場所にまで広げておくことが水虫撃退の基本と
されています。
白癬菌は、角質層にしか生息せず、角質層を次々と食い荒らしなが
ら生き延びていくため、その逃げ道を塞いでしまうことが水虫治療
では大切になってくるのです。
今、もっとも効果があると評判の水虫薬は「クリアフットヴェール」
です。
これまで、何をやっても治らなかったという人は、一度試してみても
いいのではないかな?と思います。