関節痛とグルコサミン・ヒアルロン酸・コンドロイチンの関係とは？

１．グルコサミンとは

グルコサミンとは、関節と関節の間のクッションの役割をする軟骨を

構成する成分の一種です。

傷ついた軟骨を修復したり、再生を促進したり、炎症を抑えたりと

いわゆる関節軟骨のトラブル修復機能で、中心的な活動をする成分です。

なので、加齢や変形性関節症などによるヒザの痛みには、

このグルコサミンを補給することで、痛みを抑えたり、軟骨を保護

したりして、関節の痛みをやわらげる効果があると言われているのです。

２．ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸は、ムコ多糖類の一種で、その特徴は粘り気と弾力性

があり、高い保水力があります。

皮膚や関節に多く存在し、これが、お肌の弾力性や潤いの決め手

とされている理由になっています。

一方で、関節では軟骨の形成を増加させたり、動きを助ける役割がある

ことから痛みの軽減に寄与するとされています。

コンドロイチンも、保水性と弾力性に富むムコ多糖類の一種で、

皮膚や軟骨、臓器等に広く存在し、軟骨におけるプロテオグリカン

の重要な構成成分となっています。

その働きは、軟骨に水分を供給すると同時に、必要な栄養分を供給

したり、老廃物を排出するといった血液に代わる役目を果たしているのです。

軟骨を構成するプロテオグリカンを作る成分が、グルコサミンです。

コンドロイチンやヒアルロン酸は、プロテオグリカンの中にある成分です。

つまり、グルコサミンがヒアルロン酸やコンドロイチンを作る成分である

ということにもなります。

なので、これらの成分間には密接な関係があり、その働きや特徴は違って

いても、関節や軟骨をはじめ、身体のいたるところで、それぞれが相互に

強力し合って、健康な身体を維持するよう働いているのです。

関節痛と言えば、コラーゲンやヒアルロン酸、コンドロイチンに特化した

サプリメントが多く出回っていますが、どれか１つに重点を置くのではな

く、佐藤製薬社の美健知箋グルコサミンのような、一緒に働く成分として、

バランスよく摂取することが大切です。

コンドロイチンもヒアルロン酸も、グルコサミンから作られた成分である

とすると、グルコサミンには副作用がないのだろうかということが、

心配になってきますよね。（笑）

グルコサミンとは、そもそもが人体に存在している成分なので、

安全性という意味からは、それほど問題になるような副作用は起こりにくい

というのが一般的な見解です。

しかし、まれにではありますが、胃腸系に胸やけ、便秘、下痢といった症状が

でることもあるようです。

むしろ問題なのは、グルコサミンの原料として、カニやエビといった甲殻類

を使うことが多いため、そちらの方にアレルギーがある人は、注意が必要になります。

また、妊娠中、授乳中の女性、糖尿病や特定の薬を服用しているような場合は、

当然ですが、摂取前に医師と相談されるのが賢明です。