クレンジングと洗顔の役割の違い
クレンジングも洗顔もしないという女性はいないと思いますが、案外その違いを知らない
人も多く、美肌作りのためのスキンケアで肌のトラブルを引き起こしている人も多いよう
です。何となく「クレンジング」と「洗顔」をしているという人は、特にエイジングケア
世代からは注意する必要があります。
美肌作りのために化粧水や美容液、クリームなどの基礎化粧品にこだわるなら、クレンジ
ングや洗顔にもこだわって欲しいところです。両者の役割の違いを知って、適正なクレン
ジング・洗顔をすることで、基礎化粧品との相乗効果も期待できるからです。
そこで、クレンジングと洗顔の役割の違いですが、クレンジングは昔は「メイク落とし」
などと呼ばれていたように、メイクなどの油性の汚れを落とすためのものです。特に最近
の化粧品は、肌との密着間や化粧崩れを考慮しているため油性基剤を多く使用しています。
つまり、肌の皮脂と一体化するような仕組みになっているため、洗顔料だけではすべてを
落としきれません。そこで乳化剤などが配合されたクレンジングでメイクを分離させて落
とすことに使うのです。
なので、ここを省くと化粧品が肌表面に残り、毛穴詰まり、肌荒れなどの原因になってし
まうことになります。
ただ、ノーメイクでも紫外線吸収剤をつかった日焼け止めなどはクレンジングの出番にな
ります。紫外線散乱剤タイプのものは洗顔でも落とせますが、日焼け止めを変えたときな
どは、どちらのタイプのものかをしっかり確認しておく必要があります。
では、洗顔で落とすのは何かと言えば、汗やホコリ、雑菌など、メイク以外の肌の汚れを
落とすためのものです。もちろん、メイク落としで使ったクレンジングが残っているよう
な場合はそれも一緒に落としてくれたりしますので、夜の洗顔はクレンジングの後で行う
のが普通ですね。
じゃあ、朝は洗顔の必要はないのかと言えば、寝ている間にも汗や皮脂は分泌されていま
すし、寝具などのホコリもついていますので、美肌をめざすなら朝の洗顔もぜひ習慣づけ
て下さい。ただし、洗顔は肌の汚れに合った洗顔料を使用し、洗顔もクレンジングなどと
いうのは避けたいところです。
ダブル洗顔は誰にでも良い訳でもない
クレンジングと洗顔の違いはお分かりいただけたと思いますが、この２つを行うことをダ
ブル洗顔と言います。しかし、ときとして顔を洗うということが肌のためにならないとい
う人もいます。いわゆる乾燥肌や敏感肌という肌の状態の人です。
このような肌質の人は、クレンジング選びは慎重にする必要があり、低刺激性のものを選
ぶ必要がありますが、それ以前に濃いメイクなどを控え、洗浄力の低いクレンジングでも
落とせるようにすることです。
どうしても濃いメイクになってしまった時は、洗浄力の低いクレンジングでゴシゴシこす
ったりすると逆効果ですので、早めに落とすなどの工夫をすることで、肌への負担を少な
くすることです。
また、洗顔は水で落とせる汚れということで、洗顔料は何でも良いと考える人もいるかも
知れませんが、実はこれが大切なところで、洗顔料には保湿成分や美容成分の配合された
ものもありますので、洗顔料を上手に選べば「肌質の改善」効果も期待できるのです。
特に、乾燥肌や敏感肌でダブル洗顔をためらっている人にはクレンジング機能を備えた洗
顔料というものもできていますので試してみると良いかも知れません。
洗顔機能を備えたクレンジングではなく、クレンジング機能を備えた洗顔料です。文字を
置き換えただけのようですが、その中身はまるで違うものですので、ピンときた人はぜひ
使ってみて下さい。