1.細菌性腸炎の原因と症状
細菌性腸炎は、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、病原性大腸菌(Оー157)などを
病原体とする夏から秋にかけて多く発生する病気です。主に細菌に侵された食べものを食
べた際に感染するとされていますが、消化器官で細菌が駆除できなかった場合に発症する
ことになりますので、個人の免疫の状態で重症化したり、腹痛や下痢程度の軽症であった
り、発症しないこともあります。一般的には免疫の備わっていない子供や免疫が低下して
いる高齢者などが重症化する傾向にあります。
症状としては、体内に侵入してきた細菌を駆除するために「発熱」「嘔吐」「腹痛・下痢」
などの症状が現れます。また、細菌が腸内に感染し炎症が起きると、腸内にただれが生じ
て血便が出ることもよくあります。他にも悪寒や筋肉痛を感じる人もいますが、これは高
熱が出たための悪寒で、その体温を上昇させるために筋肉を収縮させて大量の熱を生み出
そうとするため、筋肉痛が起きることになります。
細菌によっては神経障害や呼吸障害が生じることもあります。代表的なものにポツリヌス
菌がありますが、腸内で増殖して中枢神経に影響が及んで麻痺すると、筋肉が緩んだ状態
になってしまい自分の意志で動かせなくなってしまいます。呼吸筋が緩んでしまうと、呼
吸障害から死に至ることもありますので、早急に医療機関で治療を受ける必要があります。

ノロウイルスを経験した人には理解しがたいかも知れませんが、一般的にウイルス性の胃
腸炎の方が細菌性腸炎より軽症であることが多く、大量の水様便が特徴です。もちろん、
細菌性にも水様便が見られることもありますが、特に注意が必要なのは「高熱+血便」で、
大腸で炎症を起こす急性大腸型です。
2.細菌性腸炎の予防と対策
冷蔵庫神話とかいうものがあって、とりあえず冷蔵庫に入れておけば大丈夫といった考え
方のことですが、スーパーなどで魚や肉などの生ものを買って、自宅までの間に細菌が繁
殖しているということがよくあります。そうなると、帰宅後に冷蔵庫に入れたとしても、
それはもう安全とは言えません。冷蔵庫の中でも細菌は増殖を続けてしまうのです。なの
で生ものは、できるだけ早目に調理してしまうようにしましょう。

細菌性腸炎の原因は、細菌に侵された食べ物を摂取することです。調理をするときは、手
洗いはもちろん、包丁やまな板を熱湯消毒したり、肉や魚などと一緒に調理するときは器
具を使い分けたり、調理の順番を工夫したりして対策を考えましょう。
細菌性腸炎を発症してしまったら、下痢や嘔吐などさまざまな症状が出てきますが、それ
は細菌と免疫細胞の戦いが開始されたという合図です。そんなときに、下痢止めや制吐薬
などを服用すると逆効果になりますので、できればそのようなものを服用せず、様子を見
守るようにしましょう。ただし、症状があまりにも重篤であるような場合は、無理に我慢
せず、身体の保護を考えて薬品の使用も考えるようにして下さい。というより、それほど
症状が激しい場合は早目に病院へ行きましょう。
れるサプリメントなどを活用してみるのも良いかも知れません。