1.飛蚊症とは
飛蚊症とは、視界に蚊が飛んでいるような影が見える現象で、視界をずらしても、まばた
きをしても消えることなく追いかけてきます。特に明るい場所でそれを意識することが多
いようです。

原因は、加齢や病気で硝子体が濁るためですが、比較的若い世代に起こる網膜裂孔や硝子
体出血が原因の場合は、放置すると視力の低下や失明につながる危険性もありますので、
できるだけ早く眼科医で診察を受けるようにしましょう。
高齢者の飛蚊症で多いのは、加齢による生理的なもので、この場合は慣れてくればそれほ
ど気にならなくなるため、特に治療の必要がないとされています。
つまり、加齢により硝子体が変化(老化)することが原因です。硝子体の容積が減少する
ことで、網膜と接している部分から剥がれます。その剥がれた硝子体の影が網膜に映った
ものが飛蚊症で見える黒い影の正体です。
なので、高齢者の飛蚊症は、誰にでも見られる老化現象の1つですので、元に戻ることは
ありませんが、これも慣れるとあまり気にならなくなる人がほどんどですので、基本的に
は放置しても問題ないと言われています。この場合の飛蚊症は、60代前半の人に多く見
られる傾向にありますが、もともとが中等度以上の近視の人では10年ほど早く発症する
とも言われています。
ただし、視野の一部が欠けたり、ゆがんで見えたりする場合は、網膜剥離を起こしている
可能性が高いため、すぐに眼科で診察を受けるようにしなければなりません。本来は、飛
蚊症があっても、目の状態が急に悪化するものではありませんが、硝子体剥離の際に不均
等に引っ張られて、小さな穴や裂け目ができることがあります。これを網膜裂孔といいま
すが、この場合に網膜剥離へと進む可能性があるのです。
2.飛蚊症の対処
飛蚊症は突然起こります。高齢者で、目の前を蚊や糸くずのような黒い影が動くような気
配を感じたようなときが始まりです。ひとつの目安として、視界をずらしても一緒につい
てくるようなら、飛蚊症である可能性が高いですが、たまに視界を動かしても黒い影が動
かないことがあります。そのようなときは、早めに眼科医で診察を受けましょう。
また、基本的に高齢者の飛蚊症は、慣れれば次第に感じなくなるものなので、逆に影がど
んどん増えてくるような場合も要注意です。他にも、視力の低下、目の痛み、視野が欠け
るといった、老化現象による飛蚊症に該当しない症状が現れる場合は、すぐに眼科を受診
して下さい。
高齢者の飛蚊症は、多くの場合は特に治療をせず様子見となりますが、まれに影が非常に
ハッキリとして視界をさえぎるような場合は、硝子体手術という方法もあります。
ただし、高齢者の飛蚊症だから何もしないのがおすすめかというと、そういうものでもあ
りません。目の機能が全般的に老化しているということでもありますので、これを機に目
のケアを始めてみるというのも1つの選択肢です。

目を酷使するような作業は控えるとか、目の機能に作用する栄養をサプリメントなどで補
給するとか、不必要なスマホ閲覧をやめて、できるだけ目を休めるといった、できる範囲
のことで目を大切にするきっかけにすることです。
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