1.寝指の原因とリスク
私たちの足の指は、普通は爪が上を向くように並んでいますが、その第5趾(小指)や第
4趾が外向きにねじれて外側を向いてしまっている状態のことを寝指と言います。寝指は
病気ではありませんので、その名前自体あまり知られていませんが、放置しても大丈夫と
いうものでもありません。
寝指になると、足の指が外向きになり、爪が小さくなったり、副爪が生じやすくなったり、
指の付け根にタコや魚の目ができやすくなります。小指の関節が変形すると内反小趾にな
ることもあります。
さらに、重心のバランスが崩れると、膝や股関節などにも負担がかかるようになり、関節
炎や腓骨筋膜炎(足首の炎症)、立方骨症候群(足の小指側の痛みや違和感)などを引き
起こすこともあります。

寝指になる原因としては、靴や靴下による圧迫、小趾外転筋の筋力低下、足の着地加減、
横足アーチ・踵骨の崩れなどが主なものとされています。
靴や靴下の圧迫といえば、つま先が細いデザインの靴やハイヒールなどをイメージする人
が多いと思います。それは正しいのですが、逆にサイズが大きすぎる場合も、靴の中で足
が前方に滑ってしまって、つま先が圧迫されることになるのです。
小趾外転筋の筋力が低下すると、小指を持ち上げる力が不足することになりますので、小
指が曲がりやすくなりますし、横足アーチや踵骨の位置が崩れると筋肉のバランスも崩れ
てしまい寝指になりやすくなるということです。
足の着地加減とうのは、ピンとこないかも知れませんが、内股やガニ股というのが分かり
やすい例で、内股歩きの人は歩行時に地面を蹴る動作で小指側に負担がかかり、ガニ股の
人は立っているときに体重が小指側にかかるため、小指の負担が大きくなって寝指になり
やすいということです。
2.寝指をケアする方法
自分の足の指が寝指になっていると感じたら、できるだけ早く対処することで改善する可
能性が高くなります。ただ、寝指の改善には長時間を要しますので、短期間の改善を期待
するのではなく、根気強く取り組むという姿勢が大切です。
靴下や靴は、適切なサイズのものを選ぶというのが基本ですが、つま先を締め付けないよ
うにするためには5本指のソックスを着用するという方法もあります。また、当然のこと
ながら、靴を履かなくても良い場所(自宅など)では、できるだけ靴や靴下を脱いで過ご
すようにして下さい。できれば、足指のマッサージやストレッチなどもしてみて下さい。
タオルギャザー運動などが分かりやすいと思います。

内股歩きやガニ股歩きを自覚している人は、まずは歩き方の矯正が必要ですが、自分で矯
正が難しい場合には、整体などで指導を受けると良いかも知れません。多少の出費は必要
ですが、内股やガニ股は見た目にも美しいものではありませんので、寝指ケアと歩き方の
矯正を両方するという気持ちで取り組むと良いでしょう。
近年は、寝指矯正グッズなどもたくさん出ていますが、まだ痛みがなく、多少の違和感が
ある程度で、指の負担軽減を目的で使用するには特に問題になることもありませんが、す
でに痛みや変形が進んでいるような場合は、まずは専門家の指導を受けることから始めて
下さい。症状にもよりますが、寝指の場合は評判の良い整体院などを訪れてみると良いと
思います。ただし、最終的には、根気よく矯正を継続するのは自分であることを自覚する
必要があります。