1.インフルエンザA型とB型の違い
インフルエンザが流行すると、学級閉鎖や学校閉鎖などを思い浮かべる学生さんも多いと
思いますが、それほどすごい感染力があるという意味でもあります。ただ、インフルエン
ザにはA型やB型といった区別がありますが、今回はその違いや特徴についてです。
インフルエンザA型のウイルスは、人間だけではなく、鳥や豚などの動物にも感染すると
いう特徴があります。一方のインフルエンザB型は人間にしか感染しないのが特徴です。
また、A型は変異しやすく、新しい亜型(新型インフルエンザ)を生み出すことが多いた
め、いわゆるパンデミックといった大規模な感染症を引き起こす可能性があります。B型
の場合は、それほど大きな変異が起きないため、パンデミックを引き起こすようなことは
ありませんが、だからと言って、症状が重症化しないという意味ではありません。

A型の症状としては、高熱(39℃前後)、強い悪寒、関節痛などの全身症状が、急激に
激しく現れます。B型はそれほど高熱になることはないものの、腹痛・下痢・嘔吐などの
消化器系の症状が長く続く傾向にあります。
流行時期にも違いが見られ、A型は初冬(11月~1月ごろ)に流行し始め、爆発的に拡
散されることが多いですが、B型は2月頃から春先にかけて、ジワジワと広がりを見せて
くることが多いとされています。
ここで、インフルエンザにはC型もあったのではないかと考える人もいると思いますが、
C型の場合は、症状が軽く、成人ではそれほど問題になることもないため、季節性インフ
ルエンザと言えば、一般的にはA型とB型のことを指すということになります。
では、A型とB型ではどちらがきついのかと考える人もいるかも知れませんが、統計上で
はA型の症状の方がきついとされています。しかし、それはあくまでも統計上の話であっ
て、どちらも重症化すれば同じようなリスクがあります。つまり症状は個人差により大き
く違ってくるということです。
2.インフルエンザの感染経路と治療
インフルエンザの主な感染経路は、飛沫感染(感染者の咳やクシャミ)と接触感染(ウイ
ルスの付着した物や手から)と言われています。潜伏期間は2日前後で、その後に突然症
状が現れます。発症後数日間は感染力が高い状態になりますので注意が必要です。
また、同じインフルエンザでも、年齢によって症状の重さや注意点が少し違ってきます。
乳幼児や小児の場合は、A型では意識障害やけいれんに注意が必要です。急性脳症の発症
リスクが高くなります。B型では消化器の症状が出やすいため、脱水症状に注意が必要で
す。
成人の場合は、A型は数日間は厳しい全身症状が続きますが、そこを乗り切れば改善に向
かいます。B型の場合はそれほど辛い症状ではありませんが、長期化するため仕事などに
影響することがあるかも知れません。
高齢者の場合は、A型もB型も相応の辛い症状がありますが、それよりも注意が必要なの
は肺炎などの合併症リスク、基礎疾患の悪化などです。

治療法は、A型もB型も抗インフルエンザ薬(タミフル・リレンザなど)が使用されます
が、効果的に使用するにはインフルエンザ発症から48時間以内に使用するのが効果的と
されています。しかし、本来健康な成人なら、適当な対症療法だけでも十分回復する可能
性が高いとも言われています。
いずれにしても、インフルエンザの予防・回復には、日頃から免疫を高め、維持すること
が本筋ですので、十分な睡眠・栄養バランスの良い食事、適度な運動・ストレス解消など
を基本に、免疫機能の強化に役立つ生活を実践するようにしましょう。