１．ビタミンＢ群の働きとは
ビタミンＢ群という名称を知らない人はいないと言えるほど知名度の高い成分ですが、そ
の働きについては、自信をもって答えられる人はあまり多くありません。ひとつには、ビ
タミンＢ群と言われるように、いくつものビタミンが集まったグループであり、それぞれ
が助け合いながら効果を発揮するタイプのものであること、そしてその働きもエネルギー
を作ったり、心の健康の維持といった曖昧なものであるところに原因があるのかも知れま
せん。
ビタミンＢ群とは、ビタミンＢ１（チアミン）、ビタミンＢ２（リボフラビン）、ビタミ
ンＢ３（ナイアシン）、ビタミンＢ５（パントテン酸）、ビタミンＢ６（ピリドキシン）、
ビタミンＢ７（ビオチン）、ビタミンＢ９（葉酸）、ビタミンＢ１２（コバラミン）の８
種類のことで、主に動物性食品に多く含まれています。
ビタミンＢ群の主要な働きは、脂質・タンパク質・炭水化物などの栄養素からエネルギー
を作る過程で重要な働きをしています。また、神経伝達物質が関係する集中力や眠り、メ
ンタルの分野でも、タンパク質を材料に神経伝達物質が合成される過程でビタミンＢが必
要不可欠な成分となっているのです。
つまり、ビタミンＢが不足している状態では、いくら栄養価の高い食事を摂っても、それ
をエネルギーに変えることができないので、エネルギッシュに活動することができないの
です。まさに元気の源になるのがビタミンＢということになります。
２．ビタミンＢ群の摂取方法
本来、ビタミンＢ群は腸内で合成可能ということなのですが、現代人の食生活や生活環境
下では、十分な量が合成できない人が多いのだそうです。もともと日本人は、食事内容の
バランスが良く、腸内環境も整っていて、生活習慣の乱れも少なかったため、ビタミンＢ
が不足することはなかったと言われています。
しかし、現代人は炭水化物の過剰摂取、加工食品の多用、ストレスの増加、飲酒・喫煙な
どの生活習慣の広がりで、ビタミンＢ群の吸収率低下・過剰消費となり、慢性的に不足し
ている栄養素の１つとなっています。スイーツ・お菓子、加工食品、ファーストフードが
常態化している人、飲酒が習慣になっている人、ストレスの多い人、などはすでにビタミ
ンＢ群が不足しているかも知れません。
ビタミンＢ群の摂取は、含有量の多い食品から摂るのが理想ですが、動物性食品を増やす
ことを中心にすると、いろいろな面で少し厳しいかもしれません。そこで、まずはビタミ
ンＢが不足しないような生活スタイルをめざすことから始めてみると楽かも知れません。
近年は食品に含まれるビタミンＢの含有量が低下傾向にあります。精製・加工・保存など
の言葉に敏感になってみて下さい。次は、ストレス・アルコール・喫煙など、ビタミンＢ
を過剰に消費する習慣を改めてみて下さい。そして、何かと薬に頼ることが多い現代人で
すが、薬剤はビタミンＢ群の吸収を低下させる可能性が高いので、不必要に服用するのは
控えて下さい。
の不足はかなり改善されると思います。それでも心配な人にはサプリメントもおすすめの
方法です。ビタミンＢ群はそれほど高価なものではありませんので取り組みやすい方法の
１つかも知れません。
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