1.変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで痛みが生じる疾患とされています。主な原因は「加齢」で、年を重ねることで膝関節の軟骨が徐々に減少して膝関節(脛骨と
大腿骨)がぶつかり会うことによるものと言われています。そのため、変形性膝関節症の
患者は60代以降に多く、日本人の骨格がО脚系であるため、関節も内側に変形して、膝
の内側が痛むことが多いと言われています。
変形性膝関節症の人に多い特徴は、高齢(60代以降)でほとんど運動をしない人、肥満
体型で女性ということのようです。潜在的な患者数は3000万人以上とも推定されてい
て、国民病の1つとも言われています。

変形性膝関節症の初期症状は、動き始めに感じる膝の違和感や階段の上り下りのときの膝
の痛みですが、しばらくすると治まることが多いため、単に「老化現象」と考える人も多
く、進行してしまうケースが多いと言われています。
進行するとどうなるかといえば、動き始めだけではなく、動いている状態では常に痛むと
いう感じになります。そして、膝を曲げたり、伸ばしたりすることが難しくなり、やがて
膝が腫れたり、膝に水がたまる(水腫)という症状が現れるようになります。さらに、О
脚変形が進むと、脚の横揺れが強くなるため、痛みがひどくなるだけではなく、外見でも
ガニ股歩きに見えるようになります。最終段階まで進むとロコモ症候群(運動器症候群)
になって、外出が困難になったり、寝たきりになったり、安静にしていてもい膝が痛むよ
うになります。また、認知症リスクの可能性も高くなると言われています。
2.変形性膝関節症の改善
変形性膝関節症はいずれの段階というものでもありませんが、できるだけ早く気付いて進行を食い止めることが大切です。その第一歩は、膝に違和感を覚えたら、変形性膝関節症
と結びつけて考えることです。
まずは、肥満体形の人は「体重のコントロール」を心がけましょう。そして、膝周辺の筋
力を強化して、膝への負担を少なくするようにします。実は、初期の段階では、これだけ
でもかなりの効果があると言われているのです。とは言っても、筋肉や筋力はすぐに強化
される訳でもありませんので、それまでは膝の負担を少なくする方法(膝サポーターなど)
も考えましょう。ただし、筋力強化を急ぐあまり、運動のし過ぎや膝関節に好ましくない
ような運動は逆効果になりますので注意しましょう。

では、その方法です。まずは、太ももの前側にある大腿四頭筋をトレーニングします。椅
子に座り、片足をまっすぐ椅子の高さまで伸ばし、そのまま10秒間静止します。足を降
ろして少し休んで、また同じように20回程度繰り返すようにします。すでに足を伸ばす
だけでも痛みがある場合は、無理をしないで伸ばせるところまででもОKです。
まだ膝関節の違和感レベルなら、スクワットがおすすめです。ただし、始める前に、正し
いスクワットの方法を覚えることが大切です。スクワットは「足を肩幅に広げ、洋式トイ
レに腰掛けるイメージでお尻を後ろに引きます。そのとき、股関節と膝をゆっくりと曲げ
て、元にもどします。上半身が倒れすぎたり、膝がつま先より前にでないことがポイント
です。」また、膝を深く曲げる動作は膝関節に負担を強いる運動になりますのでNGです。
これらの運動を数か月続けても、さらに悪化するようなら、一度、整形外科で診察を受け
るようにして下さい。