1.まぶたが重い原因
まぶたが重いと感じるときには、眼精疲労や麦粒腫(めばちこ)であることが多いですが、
ときには重病が関係していることもありますので、そのような症状が現れたら、その原因
が「まぶた」にあるのか、「目」にあるのか、「神経や脳」にあるのかを見極めることが
大切です。

片方のまぶたが重いという場合は、麦粒腫の可能性が高いと考えられます。麦粒腫とは、
「ものもらい」とか「めばちこ」といった呼び名の方が良く知られていますが、まつ毛の
根元付近にある分泌腺や毛穴から細菌が感染する病気です。まぶたの一部が赤く腫れたり
かゆみ、痛みなどの症状をともないます。
まぶたが重く、だるさや違和感がある場合に多いのが「眼精疲労」です。目を使う作業を
続けている人などはすでに経験している人も多いと思いますが、目のかすみや肩こり、吐
き気といった症状も見られることがあります。
他にもまぶたが重くなる原因はいくつかありますが、セルフケアで治せるのはここまでで
す。それ以外の原因としては、中年以降に多くなる「眼瞼下垂」「甲状腺眼症」「脳梗塞」
などがまぶたの重くなる病気ですが、まぶた以外の症状の方が目立つことが多いので、こ
こでは対象外とします。ものが見えにくくなる(眼瞼下垂)、眼球突出・動悸・息切れが
する(甲状腺眼症)、手足がしびれる・うまく喋れない(脳梗塞)といった症状が見られ
る場合は病院で受診して下さい。特に脳梗塞の症状が見られる場合は救急車の手配が必要
になるほど急を要することもあります。
2.セルフケアの仕方
まぶたが重く感じるときにセルフケアで改善できるのは、眼精疲労と麦粒腫だけというと
ころですので、それ以外の病気の場合は、できるだけ早目に病院で治療することをおすす
めします。
眼精疲労の場合は、パソコンやスマートフォンの使用をできるだけ控え、メガネの度数(
特に老眼)やドライアイ(特にコンタクトレンズ使用者)のチェックをしてみましょう。
他にも、更年期障害、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、歯周病、精神的なストレスなども眼
精疲労の原因になることがあると言われていますので、目だけではなく総合的に判断して
みて下さい。目が疲れたと感じたら、目薬をさしたり、ホットタオルで目の周辺を温めた
り、目の体操(眼球をゆっくり回したり上下左右に動かしたりする)などを取り入れてみ
ましょう。いつまでも症状が改善しない場合は、他の病気が関係していないかも含めて、
一度病院で検査してもらうようにして下さい。

麦粒腫の場合は、手やまぶたを清潔にし、アイメイクやコンタクトレンズの使用を一時的
にやめるようにします。抗菌剤配合目薬をさしながら様子を見ますが、すでに化膿してい
るような場合は、切開が必要なケースもありますので眼科で診てもらいましょう。
麦粒腫のそもそもの原因菌は、常在菌である黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌です。夏場
など特定の季節には細菌が繁殖しやすいといったこともありますが、基本は免疫機能の低
下により発症するものですので、麦粒腫ができたら、まぶたのケアと同時に生活習慣を見
直して、抵抗力の強化に努めることも大切です。