1.LDLコレステロールの害とは
血液中のLDLコレステロール値が高いと動脈硬化を招く、といった話を聞いたことがあ
ると思いますが、では、そのLDLコレステロール値を下げれば大丈夫かと言えばそうい
うものでもありません。

LDLコレステロールと動脈硬化の関係とは、血液中にLDLコレステロールが多いと、
血管の壁にも入りやすくなります。だからと言って、それがそのまま動脈硬化につながる
訳ではありません。LDLコレステロールが活性酸素などの攻撃を受けて「酸化LDL」
に変化することが問題なのです。酸化LDLは、血管の内皮下にプラークを作ることで動
脈硬化を促進したり、血管そのものも攻撃することで血管の機能に障害を起こすと言われ
ています。また、このプラークが破綻することで血管がつまり、心筋梗塞や脳梗塞になる
ということなのです。
結局はLDLコレステロール値が高いことが動脈硬化の原因になりやすいということにな
りますが、だからと言って、LDLコレステロール値を下げれば良いというものでもあり
ません。大切なことは、LDLもHDLも正常な範囲で良好なバランスを保つことです。
なので、LDLコレステロール値だけが高い場合は、適正な数値に戻す必要はありますが
それ以上に、動脈硬化対策としては抗酸化物質が不足しないようにすること「酸化LDL
が作られにくい体質」にする必要があります。実際、血液中のLDLコレステロール値が
低くても、酸化LDL値の高い人がいます。つまり、LDLコレステロール値が高い場合
はそれを修正することは大切ですが、それ以上にLDLコレステロールが酸化されないよ
うにすることが重要なのです。禁煙する、肥満を解消する、抗酸化食品を多く摂るといっ
たことが必要なのです。
2.LDLコレステロールの抗酸化
LDLコレステロールが酸化される主な原因とされているのは、活性酸素、喫煙、メタボ、糖尿病と言われています。つまり、禁煙をしてメタボ解消、血糖値の管理をしっかり行う
ことです。抗酸化物質としては、ビタミンE、ビタミンC、ポリフェノールなどがよく知
られていますので、積極的に摂取するようにしましょう。近年は美容や健康面からもポリ
フェノールが注目されていますので、食事で難しいようならサプリメントでの摂取という
方法もあります。

同時に、できるだけ酸化コレステロールの含まれる食品は避けるようにする注意が必要で
す。具体的には、コンビニなどの揚げ物弁当、レトルト食品、ファストフードの食品を電
子レンジで再加熱するとグンと増えます。また、インスタントラーメンや古い油で揚げた
天ぷらなども酸化コレステロールが多く含まれる食品の代表です。
いずれも完全に切り離すことは難しいかも知れませんが、不必要に摂取するのはやめて、
やむを得ない場合にでも抗酸化成分を多く含む緑黄色野菜なども一緒に摂取することがポ
イントです。電子レンジは便利ですが、再加熱すればするほど酸化コレステロールも増え
て行くということを意識する必要があります。
LDLコレステロールと動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞は比較的よく知られていますが、冠
動脈疾患にも酸化LDLが関係しているらしいという報告もあります。いずれにしても、
LDLコレステロール(酸化LDL)は、自身の心がけ次第でかなり違ってきますので、
今日、この事実を知ったときから、食事内容に注意を払うことができれば、将来的な重疾
患リスクはかなり減ることになるはずです。