1.前頭側頭型認知症とは
認知症には、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性というタイプについて詳しく紹
介されているものが多いですが、ここでは比較的若い世代(40~60代)に発症するこ
とが多いとされる「前頭側頭型認知症」についてです。
これは、「前頭前野」の機能が衰えることで、日常生活にさまざまな症状が現れることを
をいい、思考能力、記憶能力、応用力、集中力、創造力、行動や感情のコントロールとい
ったものが正常に働かなくなるというものです。異常なタンパク質によって、脳が部分的
に萎縮していくタイプの認知症で、脳の前頭葉や側頭葉のいずれかが萎縮し始めることで
発症すると言われていますが、その原因は解明されていません。原因が解明されていない
ということは、根本的な治療法もないということになりますので、現時点では、できるだ
け発症リスク因子と考えられていることを避けるようにすることです。

症状の特徴としては、認知症という名前から「物忘れ」が中心と思われがちですが、実は
前頭側頭型認知症の場合は、物忘れより「人格や行動の変化」が目立つようになります。
つまり、万引きや信号無視など本能のおもむくままに行動することが多くなるのです。ま
た、決まった時間に決まった行動(時刻表的行動)を繰り返したり、同じものを食べ続け
るなど、一定の行動をとり続けるといったことも特徴的な症状と言われています。
さらに、言葉の意味がわからない、同じ言葉を繰り返す、といった言葉の障害も、アルツ
ハイマー型認知症よりも早い段階で目立つ傾向にあると言われています。他の認知症と同
じく、本人が自覚していない病気なので、周囲の人が日常の変化に気付くことが大切です。
2.認知症予防にゲーム?
認知症の原因が解明されていない以上、予防の方法もないと言ってしまえばそれまでです
が、だからと言って何もしなければ、発症リスクは高くなります。なので、ここで前頭側
頭型認知症を知った結果、できれば発症することなく人生を全うしたいと思った人が、何
らかのアクションを起こすことは決して無駄にはなりません。
の方法ですし、もっと専門家が研究を重ねた結果を系統的にまとめた脳トレアイテムを使
うのも良い方法です。まずは、何からでも始めてみるという気持ちが大切です。
そして、もう一度、健康な生活とはどういうものかを思い出して、できるだけそのような
生活スタイルに近づけてみることです。具体的には、規則正しい食生活(できれば自炊)
や適度な運動、十分な睡眠などは基本中の基本ですので、特別なことが思いつかない人は、
まずはそこだけでもしっかりと実行してみましょう。

余裕があれば、認知症予防におすすめというゲームをしてみると良いかも知れません。そ
の代表はレクリエーションゲーム(基礎代謝・身体機能の強化)で、うちわテニスや風船
バレーなどたくさん紹介されています。パソコンやスマホを常用している人なら、アクシ
ョンゲーム(視覚機能・反射機能の向上)が良いかも知れません。無料でも使えるものが
たくさんあります。そして、認知症予防の定番とされるパズルやクイズ、体を動かしなが
ら脳も鍛えるスポーツゲームなどが認知症予防には良いと言われています。
原因がわかっていないのに役に立つのか疑問という人もいると思いますが、少なくとも、
何もしないよりは効果はあると思っています。ただゲームをするだけでも、何らかの形で
脳の活性化になりますし、非日常的な行動は前頭前野を動かします。体を動かすことで全
身の血流が良くなり体調も良くなります。
認知症予防でもっとも避けたいのは、毎日、代り映えのしない単調な生活で認知機能の低
下を促進することです。それを回避するもっとも簡単な方法がゲームということなのです。