イチョウ葉エキスの効能
認知症を患っている人は、すでに医師の指導のもとに処方される薬を飲んだり、さまざま
な研究結果に基づく治療を受けていると思いますが、まだ認知症の診断を受けた訳ではな
くても、将来に備えて認知症予防をしたいと考えておられる人も多いと思われます。
特に、毎日、認知症の介護にあたっておられる人は、そのように感じることが多いかも知
れませんが、実際のところは認知症予防用の健康食品（サプリメント）のようなものしが
ありません。
健康食品というのは、効果がないとは断言できませんが、明確に効果があるという証明も
されていませんので、商品説明でも、効能や効果ではなく、個人的な感想によるような内
容になっています。もちろん、そのような気休め的なものでも精神的に救われるというよ
うな場合は別として、本当に予防したいと思っている人には、その効果は疑問です。
しかし、そのような効果が証明されていない健康食品に分類されるような中でも、イチョ
ウ葉エキスという成分があり、日本では唯一、医師が研究対象としているものがあります。
もちろん、これは日本の話で、ドイツをはじめ世界６０カ国以上の国では、すでに、記憶
力の低下や耳鳴り、めまいなどの治療に使われる医薬品として認められています。
つまり、イチョウ葉エキスは、日本では健康食品ですが、海外では医薬品としての地位を
得ているという非常に珍しい成分なのです。
イチョウ葉エキスには、さまざまな成分が含まれていますが、注目して欲しいのはフラボ
ノイド配糖体とテルペノイドという成分です。これらは、抗酸化作用や血液凝固抑制作用、
血流改善作用があるとされていますが、アミロイドβの形成を抑制したり、リン酸化タウ
蛋白が海馬に蓄積されるのを防ぐ働きもあると言われています。
これらの成分は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症、めまいなどの予防に効果的に
作用するという意味でもあるのです。
イチョウ葉エキスの摂取法
イチョウ葉エキスは、特に目立った副作用は報告されていませんし、健康食品なので、認
知症の予防に一般の人が摂取するには何も問題ありません。しかし、抗血小板薬や抗血液
凝固薬を服用しているような人は、使用前に主治医と相談して下さい。
たまに、イチョウ葉エキスの使用が許可されないこともありますが、そのこと自体がすで
に、イチョウ葉エキスが健康食品の範囲を超えた効果を持っていることを認識している医
師もいるという証でもあります。
では、具体的にどのようにして摂取するのかということですが、最も手軽に、安く済ませ
る方法はイチョウ葉茶を飲むことです。普段のお茶を変えてみるだけで良いのです。ある
いは自分専用で使用したい場合は、ペットボトルに詰めて持ち歩けば、いつでも好きなと
きに摂取できるので、とても簡単な方法としておすすめします。
ペットボトルを持ち歩くのは仕事や好みに合わないという人には、錠剤もあります。イチ
ョウ葉エキスそのもは、健康食品として売られているので、入手はそれほど難しいもので
もありません。ある意味、医薬品的な効能を持ちながら、健康食品として入手できる日本
人はラッキーということかも知れません。
６５歳以上の４人に１人は認知症とその予備群と言われていますので、認知症介護の現実
を知っている人は、早めに予防することの大切さもよくご存知かと思われます。ぜひイチ
ョウ葉エキスで早めの対策を考えてみて下さい。
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