1.クロレラって知ってますか?
今から5億年以上も前のカンブリア紀に現れた淡水に住む単細胞の
緑藻類の総称で、ピレノイドサ、ブルガリス、ソルキニアナなどの
種類があり、当時と全く変わらない姿で今も生息しているのです。
その大きさは、顕微鏡でやっと確認できる程度といいますから、普
通に気付くことはありません。
しかし、そこに栄養素や健康成分を多く含んでいて、植物の特性で
ある光合成の能力も持っているので葉緑素も含んでいることから、
緑色に見えますが、タンパク質、ミネラル類、ビタミン類なども豊
富に含まれているのです。
もちろん、他の食品にも多くの栄養素が含まれていますが、クロレ
ラの最も優れている点が、クロレラが単細胞生物であり、その栄養
素の構成バランスも1つの生体として整った状態で、丸ごと食べる
ことができるということです。
まぐろの赤身を少し食べるより、小魚を丸ごと食べる方が、栄養の
バランスで優れているのと同じ原理で、1つの生命体として生きて
いるバランスの良い量と質の整った成分をそのまま摂取できるとい
うことなのです。
2.クロレラの効能とは
大きさ、わずか0.001ミリという淡水生のプランクトンではあるの
ですが、クロロフィルや9種類のアミノ酸、食物繊維、ビタミン、
ミネラルなどが豊富に含まれているため、健康食品ではもうおなじ
みですが、宇宙食としても注目されています。
そして、クロレラだけが持つクロレラグロスファクター(C.G.F)
の複合作用で、高血圧やコレステロール値の低下、肝機能の改善や
抗酸化作用にも効果があると言われていますが、その分、抗血栓薬
を使用している人には効き過ぎるが故の数少ない弊害が起こるリス
クもあるので併用は避けるべきとされています。
このように、血栓や血圧、血中コレステロールなどを正常化し、総
じて血流促進に貢献する働きがあり、健康な人が予防のためにサプ
リメントなどで摂取すると効果的に働き、何も問題がありませんが、
逆に、すでに医者にかかって医薬品などを飲んでいる人は、効き過
ぎて逆効果になることもありますので、自己判断で併用せず、医師
の指示を仰ぐのが賢明です。
すべての病気は「血のめぐり」からと言われるように、血流を改善
するクロレラは健康の基本の栄養源とも言えるかも知れませんが、
実は、他にもすぐれた成分が含まれているのです。
それは、目を守る色素と言われる「ルテイン」が豊富に含まれてい
て、高齢者に多い白内障や網膜黄斑部にも有効な成分と言われてい
ます。そのためか、高齢者にクロレラファンが多いのですが、スマ
ホ世代と言われる若者にも、目のお守りとして、ぜひ活用して欲し
いと思います。