1.5種類の口内炎の原因と症状
口内炎とは、口の中の粘膜にできる炎症のことで、多くの人が一度は経験したことがある
のではないでしょうか。ただ、その口内炎にも5つの種類があるというところまで知って
いる人はそれほど多くないかも知れません。
同じ口内炎でも、原因も症状もそれぞれ違いがありますので、その特徴を正しく理解して
適切に対処するようにして下さい。

口内炎でもっとも一般的なものはアフタ性口内炎です。ストレスや栄養不足などが関係し
ていることが多いとされていますが、白っぽい潰瘍ができるのが特徴です。食事のときな
どに触れたり、酸味のある食べ物や熱いものを口にしたときに強い痛みを感じます。
次は、カタル性口内炎で、こちらは虫歯や入れ歯、食事中の事故などで発症しますが、原
因がハッキリしているため、原因を取り除くことで解決するのが特徴です。虫歯や入れ歯
などが粘膜を繰り返し刺激することで炎症が起こります。水ぶくれ、ただれ、ひび割れな
どの症状が見られます。
そして、ウイルス性口内炎と呼ばれるヘルペス性とカンジダ性の口内炎です。この2つは
一般的な口内炎より症状が重く、感染力もあるため注意が必要です。ヘルペス性口内炎は
単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって引き起こされますが、一度感染すると、
体内に潜伏し続け、免疫が低下したときなどに再発することになります。症状としては、
口の中に小さな水泡がたくさんできて、その後に破れてびらんや潰瘍になります。非常に
強い痛みがあり、発熱や倦怠感などの全身症状を伴うこともあります。
カンジダ性口内炎は、カンジダ・アルビカンスというカビ(真菌)の感染によって発生し
ます。と言っても、この真菌は口の中に常在しているもので、免疫が低下したとき異常に
増殖することで口内炎を引き起こします。症状の特徴は、舌や頬の内側、口蓋(上あごの
喉に近い部分)に白い苔(コケ)のような付着物が現れます。それを拭き取ると赤くただ
れた粘膜が確認されます。
最後は、ニコチン性口内炎で、名前の通り喫煙者特有の口内炎です。ニコチンに含まれる
有害物質が継続的に口の中の粘膜を刺激することで症状が現れます。特徴的な症状は、上
あごに白い斑点上の病変です。痛みなどの自覚症状がないため、本人も気付いていないこ
とが多いと言われています。
2.口内炎の予防と治療の方法
口内炎の5つの症状について理解できたでしょうか。口内炎の症状は、普通は2週間以内
に改善の兆しが見えてきます。つまり、2週間以上経っても症状に改善が見られなかった
り、悪化したりするような場合は、他に何らかの原因がある可能性が高いので、できるだ
け早く医療機関を受診するようにして下さい。歯科医院か口腔外科がおすすめです。
カタル性口内炎とニコチン性口内炎は、原因がハッキリしているので、できるだけ早く原
因を取り除くことです。ここでは、アフタ性口内炎・ウイルス性口内炎についての予防・
治療法について説明します。

これらの3つの口内炎は、基本的に免疫機能の低下が原因です。つまり、ストレスや疲労、
睡眠不足、栄養不足などで、免疫が低下したときに発症しやすいのです。もっとも多いと
されるアフタ性口内炎で、ビタミンB群や亜鉛などの薬をすすめられることが多いのはそ
のためです。逆に言えば、ストレス・疲労・栄養不足・睡眠不足などで免疫を低下させな
いことが口内炎の予防になりますし、免疫をアップさせることが治療の基本になります。
特殊なケースとして、舌にアフタ性口内炎ができることがあります。この場合は痛みの症
状が強かったり、歯に当たることで治りが少し遅くなることもあります。
基本的に、口内炎は2週間程度で治るものですので、あまり心配する必要もありませんが、
より早く治したいと思うなら、食後はもちろん、口の中を清潔に保つことを意識して、う
がいや歯磨きをまめにするようにしましょう。また、栄養面でも偏らないように注意して、
特にビタミンB群の摂取を心がけましょう。
ても良いかも知れません。