1.めまい・ふらつきの原因とは
めまいと言うと、グルグル目が回るというイメージですが、立っているときにフラッとす
るとか、動くとバランスが取りにくくて足元がふらつくといったことも含めて「めまい」
と言います。
そのようなときには耳鼻科などを受診する人が多いですが、どちらかというと原因がよく
分からないことが多いようです。そして、そのような症状を訴える人の約7割は「良性発
作性頭位めまい症」と診断されます。これは、寝返りをうったり、何か物を拾おうとした
したときなどに、頭が特定の位置になることで、短時間のめまい発作を引き起こすことを
言います。また、耳石という炭酸カルシウムの破片がはがれて三半規管に入り込むことで
も起こります。

物を拾おうとしたときなどは、何となくその原因も分かりますが、実は「耳石」による場
合は、その原因が自分では分かりにくいところが問題になります。耳石が移動するという
ことから、普通は運動する人に起きやすいと考えたくなりますが、意外にも「長時間、頭
を動かさない人」に起きやすい症状なのです。
特に中年以降のデスクワーク中心で、大半を座って同じ姿勢を続けているような人に多く
みられるのが、この種のめまいやふらつきと言われています。
また、めまいと言えば、メニエール病や突発性難聴などの病気を考える人もいるかも知れ
ませんが、これらの病気はめまいだけではなく、音が聞こえにくくなるといった症状もと
もないますので、その辺のところを判断材料にして下さい。
めまいやふらつきが起きると、普通は安静にして治まるのを待つと思いますが、安静にし
ていても、めまいがずっと治まらないような場合は、危険な病気が潜んでいる恐れもあり
ますので、すぐに医療機関を受診して下さい。
2.めまい・ふらつきの改善方法
めまいやふらつきが起きる原因として、まずは姿勢の悪さがあります。姿勢が悪いと、頭
の位置がズレて、三半規管や小脳のバランスが取れにくくなりますし、首や背中の筋肉が
緊張して自律神経のバランスも崩れやすくなります。
壁に背中をつけて、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが壁につくかどうかをチェックしてみ
ましょう。この4点が自然につけば姿勢には問題はありません。いずれかがつかないか、
どことなく違和感を感じる場合は、体の軸がズレていることになります。姿勢が悪いと判
断できる場合は、正しい姿勢(4点が自然に壁につくような姿勢)を目指してみましょう。

方法は、壁に背中をつけて、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとを壁につけ、そのままゆっく
りと深呼吸を数回繰り返し、正しい姿勢をインプットする努力をしましょう。1日に数回
繰り返すことを目標にして下さい。
姿勢に問題のない人で(実際は座っている姿勢に問題があることが多いですが)、毎日、
多くの時間を座ったままで安静に過ごしている人(デスクワークなど)は、定期的に姿勢
を変えたり、体を動かしてリフレッシュすることを習慣化しましょう。
どこか調子が悪いと、すぐに病院や薬に頼りがちですが、普通に生活ができていて、歩こ
うとしたときなどにふらつきやめまいがするという場合は、とりあえずは姿勢を正してみ
ることと、長時間座ったままの姿勢でいることから修正して行きましょう。
たいていの場合は、1週間以内に改善されてくることが多いですので、まずはそこから始
めてみて下さい。それでも症状が改善しないようなときは、症状に応じて耳鼻科や神経内
科などを受診するようにして下さい。ただし、難聴や身体的な異常も見られるようなとき
はすぐに医療機関へ、時には救急車の手配が必要になることもあります。